| 国 | カタール国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2013年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ)(ⅴ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻69p |
| 英文タイトル | Al Zubarah Archaeological Site |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
カタール半島の北西部に広がる荒涼とした砂漠の中に、かつてペルシア湾岸の真珠採集と交易の中心地として栄えた港町の遺跡があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されている「アル・ズバラ考古学的地区」です。18世紀から19世紀にかけて、この地はわずか100年ほどの間、めざましい繁栄を遂げましたが、その後、急速に衰退し、砂漠の中にその姿を隠しました。
真珠が築いた砂漠の繁栄
アル・ズバラは、1760年代にクウェートのアル・ハリファ家によって建設され、その後、瞬く間に真珠採集と交易の中心地として成長しました。ペルシア湾で採れる天然真珠は、その品質の高さからヨーロッパやアジア市場で高値で取引され、アル・ズバラに莫大な富をもたらしました。
都市は、堅固な城壁に囲まれ、住居、モスク、市場などが整備されました。しかし、19世紀初頭に外部勢力の攻撃を受け、その後も交易ルートの変化や真珠養殖技術の発展により、アル・ズバラは徐々に衰退。最終的に20世紀初頭には完全に放棄されました。このため、都市の遺跡は、当時のままの姿で、真珠採集と交易が繁栄した時代を今に伝えているのです。
見どころハイライト:砂漠に残された歴史の証拠
アル・ズバラの遺跡は、発掘作業が進められている最中であり、都市の全体像が少しずつ明らかになっています。
アル・ズバラ要塞(Zubarah Fort)
遺跡の近くに立つ、1938年に建てられた比較的新しい要塞です。この要塞は、地域の防衛拠点としてだけでなく、遺跡のシンボルとしても知られています。4つの円形の塔が特徴的で、砂漠の景色の中に堂々とそびえ立っています。内部は博物館として利用されており、アル・ズバラの歴史や発掘された遺物について学ぶことができます。
都市の城壁と市街地
遺跡の中心部には、かつての堅固な城壁の跡や、モスク、住居、市場の跡が残っています。発掘された住居の基礎部分や、井戸の跡からは、当時の人々の暮らしぶりをうかがい知ることができます。
港と交易路の跡
アル・ズバラは、小さな湾に面した港町でした。干潮時には、かつての船着き場の跡や、交易路として使われた道が見られます。
アル・ズバラ考古学的地区観光のヒント
アクセス: カタールの首都ドーハから車で約1時間半の距離です。公共交通機関は限られているため、レンタカーを借りるか、現地のツアーに参加するのが一般的です。
ベストシーズン: 10月から4月にかけての涼しい時期が観光に適しています。夏は非常に暑く、日差しが強いので注意が必要です。
時間: 遺跡は広大なので、ゆっくりと見て回るなら2〜3時間程度は確保しておくと良いでしょう。
アル・ズバラは、真珠の輝きとともに栄え、そして消えた、幻の都です。砂漠の中に静かに佇む遺跡を訪れ、ペルシア湾の歴史と、真珠がもたらした繁栄の物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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