【世界遺産探訪】サウジアラビアの秘宝!ナバテア人第2の都市「アル・ヒジル(マダイン・サレハ)」の魅力を徹底解説

アル・ヒジル
サミー・シックス, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
サウジアラビア王国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2008年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ中巻34p
英文タイトルHegra Archaeological Site (al-Hijr / Madā ͐ in Ṣāliḥ)

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

皆さん、こんにちは!「世界遺産を巡る旅」へようこそ。今回ご紹介するのは、サウジアラビアに位置する、知られざる世界遺産アル・ヒジル考古遺跡、別名マダイン・サレハです。ヨルダンのペトラと同じく、古代ナバテア人が築いたこの壮大な遺跡は、まさに砂漠の中にひっそりと佇む歴史の証人です。

目次

砂漠に眠る古代ナバテア人の遺産

アル・ヒジルは、サウジアラビア北西部に広がる広大な砂漠地帯に位置しています。紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけて栄えた、古代アラブ系民族ナバテア人によって築かれた都市であり、その歴史は、隊商都市ペトラと深く関連しています。実際、アル・ヒジルはナバテア人にとって、ペトラに次ぐ重要な都市だったと考えられています。

隊商貿易の要衝として栄えた地

ペトラが交易の中心地であったように、アル・ヒジルもまた、アラビア半島とメソポタミア、レバント地方を結ぶ重要な交易路の中継点として栄えました。乳香や没薬、香辛料といった貴重な物資を運ぶ隊商が立ち寄り、商業活動が活発に行われていたのです。ナバテア人は、この地の地理的優位性を生かし、交易による莫大な富を築き上げました。

岩壁に刻まれた壮麗な墓群

アル・ヒジルの最大の魅力は、その独特な岩窟墓(がんくつぼ)にあります。周囲の柔らかい砂岩を削り出して造られた111基もの巨大な墓が点在しており、その多くには精巧な彫刻が施されています。これらは、権力者や富裕な商人たちの墓と考えられており、当時のナバテア人の高度な建築技術と芸術性を今に伝えています。

アル・ヒジルの主な見どころ

カスル・アル・ビンタ(Qasr al-Bint)

「乙女の宮殿」と名付けられた、最も大きく、保存状態の良い墓の一つです。ペトラのエル・ハズネにも通じる美しいファサード(正面装飾)が特徴です。

ディワン(Diwan)

巨大な岩をくり抜いて造られた空間で、かつてはナバテア人の議会や集会の場として使われていたと考えられています。

ジャバル・アル・アフマール(Jabal al-Ahmar)

赤い砂岩の山々が連なる地域で、多くの墓が集中しています。朝日や夕日に照らされると、砂岩が幻想的な色に輝き、息をのむような美しさです。

水路と貯水池

乾燥地帯にもかかわらず、アル・ヒジルには古代ナバテア人が開発した高度な水利システムが残されています。彼らがどのようにして水を確保し、都市生活を支えていたのかを垣間見ることができます。

イスラム以前の文明が息づく場所

アル・ヒジルは、イスラム教以前の古代アラビア文明の貴重な証拠として、その価値が認められています。イスラムの預言者サレハにまつわる伝説も残されており、地域の人々にとっては聖なる場所でもあります。2008年には、サウジアラビアで初めてのユネスコ世界遺産として登録され、その重要性が世界に認められました。

アル・ヒジルを訪れるあなたへ

近年まで一般の外国人観光客の訪問が難しかったアル・ヒジルですが、サウジアラビアの観光政策の変化により、アクセスしやすくなっています。しかし、広大な敷地と厳しい気候条件を考慮し、十分な準備が必要です。

アクセス: 最寄りの都市アル・ウラーからのアクセスが一般的です。

気候: 砂漠気候のため、夏は非常に高温になります。涼しい時期(秋から春)の訪問がおすすめです。

準備: 広範囲を歩くため、歩きやすい靴と十分な水分、日差し対策(帽子、サングラス、日焼け止めなど)は必須です。

いかがでしたでしょうか?サウジアラビアの壮大な砂漠にひっそりと息づく、古代ナバテア人の遺産、アル・ヒジル。その謎めいた歴史と、岩壁に刻まれた壮麗な美しさは、訪れる者をきっと魅了することでしょう。ぜひ一度、この隠れた世界遺産を訪れて、古代の息吹を感じてみてください!

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まだまだ本数が少ないですが、頑張って随時更新しております!

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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