マイケル・ガンサー, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | ヨルダン・ハシェミット王国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2024年 |
| 登録基準 | (ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | |
| 英文タイトル | Umm Al-Jimāl |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ウンム・アル・ジマールとは
ヨルダン北部の古代ローマ・ビザンツ遺跡群
ウンム・アル・ジマールは、ヨルダン北部に位置する歴史的な農村集落であり、2024年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、ビザンチンおよび初期イスラム時代の建築遺構や革新的な水収集システムを保存しており、その文化的価値が高く評価されています。
地理と歴史的背景
ウンム・アル・ジマールは、ローマ時代の集落跡に自然発生的に発展し、5世紀から8世紀まで続いた農村集落です。
- ナバテア王国時代の起源
最古の遺構は1世紀に遡り、ナバテア王国の一部として交易拠点の役割を果たしていました。 - ローマ帝国時代の発展
2世紀にローマ帝国がナバテア王国を併合すると、ウンム・アル・ジマールは軍事的・行政的中心地として発展しました。 - ビザンチンおよび初期イスラム時代の繁栄
5世紀から8世紀にかけて、地元の建築様式を反映した玄武岩の建物が多数建設され、宗教施設や住居が整備されました。
主要な景観と特徴
ウンム・アル・ジマールには、ハウラン地域の建築様式を示す貴重な遺構が点在しています。
- 玄武岩造りの建築群
地元の玄武岩を使用した建物が多く、耐久性に優れた構造が特徴です。 - 水収集システム
乾燥した環境に適応するため、革新的な水収集システムが整備され、農業や牧畜を支えていました。 - 宗教施設と碑文
ギリシャ語、ナバテア語、ラテン語、アラビア語の碑文が発見され、宗教的・文化的な変遷を示しています。
文化的価値と遺産保護
ウンム・アル・ジマールは、ヨルダン北部の歴史と文化を象徴する重要な遺産として、世界的に認識されています。
ユネスコの世界遺産登録後、ヨルダン政府や地域社会による保護活動が進められています。特に、伝統的な建築技術の継承と水収集システムの保存が重視され、持続可能な遺産保護が行われています。
現代における意義
ウンム・アル・ジマールは、古代の都市計画と環境適応の歴史を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、持続可能な遺産保護の重要性を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、ヨルダンの壮大な歴史と文化の価値を体験しながら、古代文明の遺産について考える機会を得ることができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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