| 国 | トルコ共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2015年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻45p |
| 英文タイトル | Ephesus |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
エーゲ海にほど近いトルコ西部に、かつてアジア随一の大都市として繁栄を極めた古代都市の遺跡があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されている「エフェソス」です。聖書の舞台としても知られ、壮麗な建造物群が並ぶこの地は、まるで古代ローマ時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。
数々の文明が花開いた歴史の舞台
エフェソスの歴史は古く、紀元前10世紀頃にイオニア人が建設したのが始まりとされています。その後、リュディア、ペルシア、そして古代ギリシャ、ローマ帝国と、様々な文明の支配下で発展を遂げてきました。特にローマ帝国時代には、小アジア(現在のトルコ)の首都となり、人口20万人を超える大都市として、政治、経済、文化の中心地として栄えました。
キリスト教においても重要な場所で、聖パウロが福音を説き、聖母マリアが晩年を過ごしたとも伝えられています。しかし、港が土砂で埋まり、地震や疫病の影響もあって、徐々にその繁栄は衰退していきました。
見どころハイライト:壮麗な古代都市を歩く
エフェソス遺跡は非常に広大で、当時の都市の規模と建築技術の高さに驚かされます。
セルスス図書館(Library of Celsus)
エフェソスの象徴ともいえる、二層構造の美しいファサード(正面)を持つ図書館です。紀元2世紀に、ローマ帝国の元老院議員セルスス・ポレマイアヌスを追悼して建てられました。その精緻な彫刻や柱は、当時の建築技術の高さと美意識を物語っています。中には約1万2千冊もの巻物が収蔵されていたと言われ、その知識の集積に思いを馳せてしまいます。
大劇場(Great Theatre)
約2万5千人を収容できたと言われる巨大な劇場です。紀元前3世紀に建設が始まり、ローマ時代に拡張されました。演劇だけでなく、剣闘士の試合も行われていたとされ、階段席に座ると、当時の人々の熱狂が聞こえてくるようです。その壮大さに圧倒されること間違いなしです。
アルテミス神殿跡(Temple of Artemis)
古代世界の七不思議の一つに数えられたアルテミス神殿は、かつてエフェソスのシンボルでした。現在はわずかな礎石が残るのみですが、その規模の大きさと、かつての壮麗さを想像させるものがあります。ここに、歴史の中で失われた偉大な建築物の姿を思い描いてみましょう。
アゴラ(Agora)
商業活動の中心地であった「商業アゴラ」と、政治や行政の中心であった「国家アゴラ」の2つの広場があります。多くの柱や基壇が残り、当時の賑わいを想像させてくれます。
ハドリアヌス神殿(Temple of Hadrian)
ローマ皇帝ハドリアヌスに捧げられた比較的小さな神殿ですが、精巧なレリーフや美しいアーチが特徴です。特に、メドゥーサの頭が彫られたアーチは必見です。
キュレテス通り(Curetes Street)
大劇場からセルスス図書館へと続く、大理石が敷き詰められたメインストリートです。両側には商店や住居の跡が並び、当時の人々の暮らしぶりを垣間見ることができます。
エフェソス観光のヒント
- アクセス: イズミル空港から車で約1時間、またはクルーズ船の寄港地であるクシャダスからタクシーやドルムシュ(ミニバス)でアクセスできます。
- ベストシーズン: 乾季の春(4月~6月)か秋(9月~10月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は非常に暑くなるため、水分補給を忘れずに、日差し対策をしっかりしましょう。
- 時間: 広大な遺跡なので、じっくり見て回るなら最低でも3~4時間は見ておくことをおすすめします。
- 周辺の見どころ: 聖母マリアの家や、聖ヨハネ教会など、キリスト教関連の重要な場所も近くにあります。
エフェソスは、単なる廃墟ではありません。そこには、数々の文明が築き上げた壮大な歴史と、人々の営みが息づいています。古代ローマの都市の息吹を感じながら、歴史のロマンに浸る旅をぜひ体験してください。
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