【世界遺産探訪】密林にひっそり佇む古代クメールの聖地!サンボー・プレイ・クックを巡る旅

PsamatheM, CC BY-SA 4.0 , ウィキメディア・コモンズ経由で
カンボジア王国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2017年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻40p
英文タイトルTemple Zone of Sambor Prei Kuk, Archaeological Site of Ancient Ishanapura

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

皆さん、こんにちは!「世界遺産を巡る旅」へようこそ。今回ご紹介するのは、カンボジアの中央部、コンポン・トム州に位置する、知られざる世界遺産「サンボー・プレイ・クックの寺院地区:古代イシャナプラの考古遺跡(Temple Zone of Sambor Prei Kuk, Archaeological Site of Ancient Ishanapura)」です。アンコール・ワットの壮麗さとは異なる、素朴で神秘的な魅力に満ちたこの地は、クメール建築のルーツを辿る上で非常に重要な場所なんです。

目次

アンコール王朝以前の古都「イシャナプラ」

サンボー・プレイ・クックは、7世紀初頭にチェンラ王国のイシャナヴァルマン1世によって築かれたイシャナプラと呼ばれる古代都市の遺跡です。この時代は、後に東南アジアに一大勢力を築くアンコール王朝が勃興する以前の、いわばクメール建築の黎明期にあたります。

当時のイシャナプラは、インドと中国を結ぶ海上交易路の要衝に位置し、商業と宗教の中心地として栄えました。特にヒンドゥー教のシヴァ神への信仰が厚く、数多くの寺院が建てられました。

赤レンガが織りなす素朴な美しさ

サンボー・プレイ・クックの寺院群は、後のアンコール遺跡群が砂岩を主に使用するのに対し、赤レンガを主要な建築資材としています。この特徴が、この遺跡に独特の素朴で温かみのある雰囲気を醸し出しています。

サンボー・プレイ・クックの主な見どころ

遺跡は大きく分けて3つのグループに分かれており、それぞれが異なる魅力を放っています。

中央寺院グループ(プラサット・サンボー・グループ)

このグループは、最も中心に位置し、主神であるシヴァ神を祀るために建てられました。八角形の珍しい形の祠堂が特徴的で、初期クメール建築の独特な様式を見ることができます。レンガの壁には、精巧なレリーフや装飾が施されており、当時の職人の高い技術力をうかがい知ることができます。

南寺院グループ(プラサット・イエイ・ポアン・グループ)

このグループは、比較的保存状態の良いレンガ造りの祠堂が多く残っています。壁面には、ヒンドゥー神話の場面が彫刻されており、当時の人々の信仰生活を垣間見ることができます。また、象の彫刻が特徴的な寺院もあり、アンコール遺跡群の象のテラスを彷彿とさせます。

北寺院グループ(プラサット・ロク・グループ)

このグループには、最も古い時代の寺院が含まれており、クメール建築の発展の初期段階を知る上で非常に重要です。レンガ造りの祠堂が森の中に点在し、苔むした姿は、時の流れと自然の力を感じさせます。

自然と一体となった神秘的な空間

アンコール・ワットのように観光客でごった返すことは少なく、サンボー・プレイ・クックは静かで穏やかな雰囲気に包まれています。遺跡の多くは深い森の中にひっそりと佇んでおり、巨大なガジュマルの木が寺院の壁を抱きかかえるように根を張っている姿は、自然の生命力と悠久の時の流れを感じさせます。鳥のさえずりや風の音だけが聞こえる中で遺跡を巡る体験は、まさに瞑想的で、心洗われるひとときとなるでしょう。

クメール建築のルーツと世界遺産登録

サンボー・プレイ・クックの寺院群は、その後のアンコール建築様式に大きな影響を与えた、クメール建築の原点とも言える重要な遺跡です。レンガ造りの祠堂、複雑な彫刻、そして計画的な都市配置など、後のクメール建築の基礎がここに見て取れます。

その歴史的、建築的価値が認められ、2017年にはユネスコ世界遺産に登録されました。これにより、この知られざる聖地が、ようやく世界にその重要性を知らしめることになったのです。

サンボー・プレイ・クックを訪れるあなたへ

シェムリアップからはやや距離がありますが、日帰りツアーでも訪れることが可能です。アンコール・ワットとは異なる、素朴で神秘的なクメールの古代文明に触れたい方には、ぜひ訪れてほしい場所です。静かな森の中で、古代の息吹を肌で感じてみませんか?

動画で覚える

現在YouTubeやTikTokで世界遺産紹介をしています!

名称や概要がまだぼんやりしている方はショート動画、さらに詳しく理解を深めたい方は横動画を活用していただけると幸いです。

まだまだ本数が少ないですが、頑張って随時更新しております!

ショート動画なので全ての情報を紹介しているわけではありませんが、テキストの重要箇所を意識して作成しております。

コンセプトは覚えやすいように、ということを意識してます。

使い方はまずテキストをある程度読み込んだら、復習で動画を見ることで、よりイメージが出来たり知識として定着させることを狙っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

コメント

コメントする

目次