| 国 | ベトナム社会主義共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2010年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅲ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻43p |
| 英文タイトル | Central Sector of the Imperial Citadel of Thang Long – Hanoi |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ベトナムの首都ハノイを訪れたなら、その喧騒の中にひっそりと、しかし確かな存在感を放つ場所があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されている「タン・ロン皇城遺跡の中心地」です。千年以上にわたるベトナムの歴史が凝縮されたこの場所は、まさに歴史の宝庫。今回は、その見どころを深掘りしていきましょう。
タン・ロン皇城とは?
タン・ロン皇城は、11世紀に李朝の始祖リー・タイ・トーが遷都して以来、19世紀までおよそ800年以上にわたってベトナムの政治の中心地であり続けた場所です。李朝、陳朝、黎朝、そして阮朝と、数々の王朝がこの地を治め、その時々の文化や建築様式が層をなすように積み重なってきました。
しかし、その長い歴史の中で、戦乱や都市開発によって多くの建物が破壊され、かつての壮麗な姿は失われていきました。現在の「中心地」は、2000年代以降の発掘調査によって、その重要な遺構が次々と発見され、その価値が認められた場所なのです。
見どころハイライト:タン・ロン皇城遺跡の中心地
タン・ロン皇城遺跡の中心地は、広大な敷地の中に、発掘された遺構や歴史的建造物が点在しています。
D67号館と地下壕(House D67 and Underground Bunker)
冷戦時代にベトナム人民軍の総司令部として使われた建物と地下壕です。ベトナム戦争の指揮を執ったホー・チ・ミンやヴォー・グエン・ザップ将軍らが使用した部屋などが再現されており、近現代のベトナム史に触れることができます。歴史の重みが感じられる場所です。
考古学発掘現場(Archaeological Excavation Site)
2002年から始まった大規模な発掘調査によって、歴代王朝の基盤や建物の跡が発見された場所です。層になった地層からは、陶磁器や瓦、貨幣など、各時代の遺物が数多く出土しており、まさに「歴史の地層」を目の当たりにすることができます。ガイドの説明を聞きながら見学すると、より深く理解できるでしょう。
敬天殿(Kinh Thien Palace Foundation)
黎朝時代に建てられたとされる宮殿の土台部分です。当時の宮殿の規模や壮麗さを想像させる堂々たる造りで、残された石段には、龍の彫刻が施されており、その精巧さに目を奪われます。
ハノイ旗竿(Hanoi Flag Tower)
タン・ロン皇城遺跡の中でもひときわ目を引く高さ33.4メートルの旗竿です。1812年に阮朝時代に建設され、フランス植民地時代にはフランス軍の要塞としても使用されました。上まで登ることができ、ハノイ市街を一望できます。特に晴れた日には、爽やかな風を感じながら素晴らしい眺めが楽しめます。
北門(Northern Gate)
皇城の北側に位置する門で、かつては皇城への主要な入り口の一つでした。歴史の風雪に耐えてきた重厚な造りで、門の上には銃撃の跡が生々しく残されています。
観光のヒント
時間: 敷地が広いため、ゆっくりと見学するなら2〜3時間は見ておくのがおすすめです。
場所: ハノイの中心部、ホー・チ・ミン廟の近くに位置しており、他の観光スポットと合わせて巡ることができます。
ガイド: 英語の案内板はありますが、より深く歴史を学びたい場合は、ガイドツアーに参加することをおすすめします。
服装: 屋外を歩くことが多いため、歩きやすい靴と、日差し対策をしていくと良いでしょう。
タン・ロン皇城遺跡の中心地は、ベトナムの千年以上にわたる栄枯盛衰を肌で感じられる貴重な場所です。歴史好きはもちろん、そうでない方も、この場所が持つ独特の空気感にきっと引き込まれるはずです。ハノイを訪れた際には、ぜひこの歴史の扉を開いてみてください。
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