サウジアラビア建国の地:ディライーヤのツライフ地区

ディライーヤのツライフ地区
サウジアラビア王国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2010年
登録基準(ⅳ)(ⅴ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻49p
英文タイトルAt-Turaif District in ad-Dir’iyah

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

サウジアラビアの首都リヤド近郊に、広大な砂漠のオアシスの中に築かれた、壮大な歴史の舞台があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されているディライーヤのツライフ地区です。この地は、第一次サウード王国(1744〜1818年)が誕生した場所であり、サウジアラビア王国の建国史において、極めて重要な役割を果たしました。日干しレンガで造られた宮殿や城壁が並ぶこの地区は、アラビア半島の歴史と文化の深さを今に伝えています。

目次

サウード家とワッハーブ派の出会い

ディライーヤは、15世紀にマニ・アル・ムライディが建国した都市で、もともとはナジュド地方の交易拠点として栄えました。しかし、その歴史が大きく動いたのは18世紀半ばです。当時の支配者ムハンマド・イブン・サウードと、イスラム教改革者ムハンマド・イブン・アブドゥルワッハーブがこの地で出会い、強固な同盟を結びました。この同盟を基盤として、第一次サウード王国が誕生し、ツライフ地区はその首都として、アラビア半島の政治・宗教の中心地となったのです。

19世紀初頭、オスマン帝国との戦争によって都市は破壊されましたが、現在、大規模な修復と再建が進められており、当時の姿を徐々に取り戻しています。

見どころハイライト:砂漠のレンガ都市を歩く

ツライフ地区は、日干しレンガと石で造られた独特の建築様式が特徴です。広大な敷地内には、かつての栄華を物語る宮殿やモスク、住居の跡が残っています。

サードゥ宮殿(Salwa Palace)

ツライフ地区の中心にある、最も壮大な宮殿です。第一次サウード王国の首都として、歴代の支配者が居住し、政治を執り行いました。その堅牢な壁と多数の塔は、王国の権力と防御力を象徴しています。内部は修復作業が進んでおり、当時の広間や中庭の様子を垣間見ることができます。

イマーム・ムハンマド・イブン・サウード・モスク(Mosque of Imam Muhammad bin Saud)

王国建国の立役者であるイマーム・ムハンマドにちなんで名付けられたモスクです。かつては王国の宗教の中心であり、イスラム教改革者ムハンマド・イブン・アブドゥルワッハーブがここで教えを説いたとされています。

ムダイキール城(Al-Mudhaykiir Castle)

ツライフ地区の防御の要であった城で、その城壁からは都市全体を見渡すことができます。城壁に沿って歩けば、当時の人々の暮らしや、外部からの脅威に対する備えを肌で感じられるでしょう。

歴史的な住居跡

ツライフ地区には、王族や有力者が暮らしたと思われる、いくつかの壮麗な住居跡が残っています。装飾された壁やアーチ型の窓からは、当時の建築様式や生活様式をうかがい知ることができます。

ツライフ地区観光のヒント

アクセス: サウジアラビアの首都リヤドから車で約20〜30分と、非常にアクセスしやすい場所にあります。

ベストシーズン: 10月から4月にかけての涼しい時期が観光に適しています。日中は日差しが強いため、帽子やサングラス、十分な水分補給を心がけましょう。

時間: 敷地が広いため、じっくり見て回るなら半日程度は確保しておくと良いでしょう。

周辺の見どころ: ツライフ地区は「ディライーヤ・ゲート」という大規模な開発プロジェクトの一部として、レストランやカフェ、ホテルなどが整備されつつあります。歴史的な景観を楽しみつつ、モダンな施設も利用できます。

ディライーヤのツライフ地区は、サウジアラビアの歴史と文化のルーツに触れられる、貴重な場所です。日干しレンガの街並みを歩けば、この地から始まった、王国の壮大な物語を感じることができるでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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