| 国 | バングラデシュ人民共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1985年 |
| 登録基準 | (ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻55p |
| 英文タイトル | Historic Mosque City of Bagerhat |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
バングラデシュ南西部、ベンガル湾にほど近い平野に広がるバゲルハットは、15世紀に栄えたイスラム都市の遺跡です。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの地は、独特の建築様式を持つモスク群を中心に、墓廟、橋、運河などが点在しており、「モスクを中心とした歴史都市」として、当時のイスラム文化と建築技術の粋を今に伝えています。
イスラムの聖者が築いた都市
バゲルハットは、15世紀半ばにイスラム教のスーフィー(神秘主義者)であるカーン・ジャハーン・アリーによって建設されました。彼はこの地のジャングルを切り開き、多くのモスクや公共施設を築き、人々の信仰と生活の中心となる都市を形成しました。
バゲルハットのモスクは、ドームとミナレットを持つ伝統的なイスラム建築とは異なり、多数のドームが屋根を覆う、独自の「ベンガル様式」が特徴です。レンガ造りの素朴ながらも重厚な外観と、内部の美しい装飾は、見る者を惹きつけます。しかし、カーン・ジャハーン・アリーの死後、都市は徐々に衰退し、やがて忘れ去られていきました。
見どころハイライト:81のドームを持つモスク
バゲルハットの遺跡は、広大な範囲に点在していますが、その中でも特に重要な見どころをご紹介します。
シャイト・ゴンブズ・モスク(Sixty Dome Mosque)
バゲルハットの象徴であり、最も有名なモスクです。その名の通り、77個のドームと4つの小さなドーム、合計81個のドームが屋根を覆う、壮大な建築物です。内部は、7列の柱が並び、その荘厳な空間は、見る者に深い感動を与えます。このモスクは、バングラデシュにおけるイスラム建築の傑作と称されています。
ビビ・ベグニ・モスク(Bibi Begni Mosque)
バゲルハットに残るモスクの中でも、特に美しいドームを持つモスクの一つです。シャイト・ゴンブズ・モスクよりも小規模ですが、その繊細なデザインと静かな佇まいは、当時の建築家たちの優れたセンスを物語っています。
チョウカ・モスク(Chouka Mosque)
シャイト・ゴンブズ・モスクの近くにある小さなモスクです。その独特なレンガの積み方や、美しい装飾は、バゲルハット建築の多様性を示しています。
カーン・ジャハーン・アリーの墓廟(Khan Jahan Ali’s Tomb)
バゲルハットを築いたカーン・ジャハーン・アリーを祀る廟です。この廟は、その優美なドームと美しいタイルで飾られた外観が特徴的です。廟の隣にある大きな池には、ワニが生息していることでも知られています。
バゲルハット観光のヒント
アクセス: バングラデシュの首都ダッカから、バスや列車、飛行機でクルナ(Khulna)まで行き、そこからバスやタクシーでバゲルハットへ向かうのが一般的です。
ベストシーズン: 10月から2月にかけての乾季が、気候が穏やかで観光に適しています。
服装: モスクを訪れる際は、肌の露出の少ない服装を心がけましょう。
バゲルハットは、ベンガル地方の豊かな自然の中に、静かにその歴史を刻む、特別な場所です。独特の建築様式を持つモスク群を巡りながら、イスラム教の聖者が築いた都市の物語に触れてみてはいかがでしょうか?
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