| 国 | フィリピン共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1999年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻81p |
| 英文タイトル | Historic Town of Vigan |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
フィリピン最大の島ルソン島北部に、まるでスペインの古都に迷い込んだかのような、石畳の道と植民地時代の建物が並ぶ美しい街があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されているビガンの歴史地区です。ここは、16世紀にスペイン人によって建設され、アジアの交易拠点として栄えました。フィリピンの伝統的な建築様式とヨーロッパの植民地様式が融合した、他に類を見ないユニークな景観が、この街を特別な存在にしています。
交易が育んだ「アジアのスペイン都市」
ビガンは、古くから中国やマレーシアとの交易が盛んな港町でした。16世紀にスペインがフィリピンを植民地化すると、ビガンはルソン島北部における政治、商業、そして宗教の中心地となりました。スペイン人たちは、故郷の都市計画を取り入れ、石畳の道、広場、そして教会を建設しました。一方で、地元のフィリピン人や中国系の職人たちは、スペインの建築様式に、フィリピンの気候や文化に適した独自の要素を取り入れました。
この結果、ビガンには、厚い石造りの壁、木製の窓格子(バルコニ)、そして貝殻の窓ガラス(カピス)を持つ、ユニークな家屋が多数建設されました。これらの建物は、熱帯の気候に合わせ、風通しが良く、日差しを遮るように工夫されています。
見どころハイライト:馬車が走る街を歩く
ビガンの歴史地区は、馬車に乗ってゆっくりと巡るのが一番です。馬車の蹄の音を聞きながら、タイムスリップしたかのような気分を味わってみましょう。
クリソロゴ通り(Calle Crisologo)
ビガンの最も象徴的な通りです。石畳の道には、植民地時代の美しい家屋が軒を連ね、夜にはガス灯が灯され、幻想的な雰囲気に包まれます。通りは車両の乗り入れが制限されており、馬車や徒歩で散策するのがおすすめです。
聖ポール大司教座教会(St. Paul’s Metropolitan Cathedral)
ビガン旧市街の中心にある、壮麗な教会です。18世紀に建てられたこの教会は、地震に強いように、バロック様式とフィリピンの建築様式が融合した「地震バロック」というユニークな様式で造られています。
サルセド広場(Plaza Salcedo)
教会の前に広がる広場で、夜にはライトアップされた噴水ショーが開催され、多くの人々で賑わいます。
カピス博物館(Vigan Museum)
ビガンの歴史、文化、そして独自の建築様式について学ぶことができる博物館です。ビガン独自の窓ガラス「カピス」の歴史や製造過程についても知ることができます。
ビガン観光のヒント
- アクセス: フィリピンの首都マニラから、飛行機でビガンの近くのラオアグまで行き、そこからバスでアクセスできます。または、マニラから夜行バスを利用することもできます。
- ベストシーズン: 乾季の11月から5月が、気候が安定しており観光に最適です。
- 街歩き: 歴史地区は徒歩や馬車(カレッサ)で巡るのが一番です。
ビガンの歴史地区は、スペイン植民地時代のアジアにおける唯一の痕跡であり、その歴史と文化のユニークさが凝縮された、特別な場所です。馬車に揺られながら、スペインとアジアが融合した美しい古都を旅してみませんか?
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