| 国 | ミャンマー連邦共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2014年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻37p |
| 英文タイトル | Pyu Ancient Cities |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
皆さん、こんにちは!「世界遺産を巡る旅」へようこそ。今回ご紹介するのは、東南アジアの神秘の国、ミャンマーに位置する知られざる世界遺産、「ピュー族の古代都市群(Pyu Ancient Cities)」です。かつてこの地に栄え、仏教文化と交易で栄華を極めたピュー族の足跡をたどる旅に出かけましょう。
忘れ去られた古代文明「ピュー族」
「ピュー族」という名前を初めて耳にする方も多いかもしれません。彼らは紀元前2世紀から紀元9世紀頃まで、現在のミャンマー中央部に居住し、独自の文字、文化、そして高度な都市国家を築いた民族です。特に仏教を深く信仰し、インドから伝わった仏教文化をこの地に花開かせました。しかし、9世紀に北方からの侵攻を受け、その文明は突然として姿を消し、長らく歴史の闇に埋もれていました。
この世界遺産は、そんなピュー族が残した3つの主要な古代都市遺跡から構成されています。
仏教と交易で栄えた三つの都市
「ピュー族の古代都市群」として登録されているのは、以下の3つの都市遺跡です。
ハリン(Halin)
現在のミャンマー中部に位置するハリンは、ピュー族が最初に築いた都市の一つと考えられています。紀元前1世紀頃から紀元9世紀頃まで栄え、その広大な城壁に囲まれた都市は、当時としては非常に大規模なものでした。
主な見どころ: 発掘調査により、城壁の跡、宮殿跡、仏教寺院の基壇などが確認されています。特に、レンガ造りの仏塔や、土器、そしてピュー語の碑文などが発見されており、ピュー族の初期の文化を知る上で貴重な資料となっています。
ベイクタノ(Beikthano)
ミャンマー中部のマグウェ地方に位置するベイクタノは、紀元前2世紀頃から紀元1世紀頃にかけて栄えた都市です。初期のピュー族の首都であった可能性も指摘されており、その計画的な都市設計が特徴です。
主な見どころ: 巨大な城壁、宮殿跡、そして仏教に関連する多くの建造物の遺構が見つかっています。特に、防御のための堀や、円筒形の建造物跡などが特徴的で、初期のピュー族の建築技術や都市計画の進んだ様子をうかがい知ることができます。
シュリークシェトラ(Sri Ksetra)
イラワジ川の近く、現在のピー市近郊に位置するシュリークシェトラは、3つの都市の中で最も大きく、そして最後に栄えたピュー族の首都です。紀元6世紀から9世紀にかけて繁栄し、その規模と洗練された文化は、当時の東南アジアでも有数のものでした。
主な見どころ:
巨大な城壁: 円形の壮大な城壁が特徴で、その長さは約13kmにも及びます。
パゴダと仏塔: レンガ造りの巨大な仏塔が点在しており、その多くは今も信仰の対象となっています。特に「ボーボーヂー・パゴダ(Bawbawgyi Pagoda)」は高さ46mもの円筒形の仏塔で、ピュー族の建造物としては最も高いものの一つです。
博物館: シュリークシェトラ遺跡の近くには博物館があり、発掘された仏像、宝飾品、陶器、そしてピュー族の文字が刻まれた石碑など、貴重な遺物が展示されています。
仏教の芸術: インドの仏教美術の影響を受けつつも、ピュー族独自の様式を発展させた仏像や彫刻が多数見つかっています。
歴史の闇から世界遺産へ
ピュー族の文明は、9世紀に北方からの異民族の侵攻により衰退し、その役割は南部に興隆したパガン王国へと引き継がれていきます。彼らの文字や言語は忘れ去られ、その存在は伝説の中に埋もれていきました。しかし、20世紀に入って本格的な考古学調査が行われ、その壮大な文明の姿が次第に明らかになってきました。
そして2014年、これらの3つの古代都市遺跡群は、その歴史的、文化的価値が認められ、ユネスコ世界遺産に登録されました。これは、ミャンマーで初めて登録された世界遺産でもあります。
黄金の国のルーツに触れる旅
ピュー族の古代都市群を訪れることは、ミャンマーの歴史の深淵に触れる体験です。広大な遺跡を巡り、かつての繁栄を想像しながら、静かにたたずむ仏塔や城壁の跡に思いを馳せる時間は、きっと特別なものとなるでしょう。
交通の便は決して良いとは言えませんが、ミャンマーの知られざる古代文明に触れたい方には、忘れられない旅となるでしょう。ぜひ一度、この神秘的な世界遺産を訪れ、黄金の国に栄えたピュー族の息吹を感じてみてください!
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まだまだ本数が少ないですが、頑張って随時更新しております!
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