ベトナム最後の王朝が築いた美:フエの歴史的建造物群

ブイ・トゥイ・ダオ・グエン, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ベトナム社会主義共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1993年
登録基準(ⅲ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻43p
英文タイトルComplex of Hué Monuments

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ベトナム中部に位置するフエは、かつて阮朝(グエンちょう)の都として栄えた古都です。その歴史的な価値と美しい建築群は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、訪れる人々を魅了してやみません。今回は、ベトナム最後の王朝が残した珠玉の建造物群を巡る旅にご案内します。

目次

阮朝の栄華が息づく場所

フエは、1802年から1945年まで続いたベトナム最後の王朝、阮朝の首都でした。中国の紫禁城を模して造られた壮大な王宮を中心に、歴代皇帝の廟(びょう)、美しい寺院などが点在し、当時の繁栄ぶりを今に伝えています。特に阮朝の建築は、中国とベトナムの伝統が融合した独自の様式を持っており、その精緻な装飾や色彩感覚は見る者を惹きつけます。

見どころハイライト:フエ歴史的建造物群

フエの歴史的建造物群は、広大な範囲に点在しているため、効率よく見学するには計画を立てるのがおすすめです。

阮朝王宮(グエンちょうおうきゅう)

フエの中心に位置する、街のシンボルともいえる場所です。かつて皇帝が暮らした場所であり、政務を執った場所でもあります。広大な敷地内には、皇帝の謁見の間である太和殿(タイホアでん)、皇帝の私室や居住空間であった紫禁城(トゥーカムタイン)の跡、そして美しい庭園や門などが点在しています。戦禍で多くが失われましたが、現在も修復が進められており、その壮麗な姿を少しずつ取り戻しています。特に、鮮やかな色彩で彩られた門や壁の装飾は必見です。

ティエンムー寺(Thien Mu Pagoda)

フエ郊外、フォン川のほとりに建つ、フエで最も古く、最も美しい寺院の一つです。七層の八角形の塔が特徴的で、その優美な姿はフエの象徴としても親しまれています。境内の庭園は美しく手入れされており、静寂の中で瞑想するのに最適な場所です。ここからはフォン川を行き交う船や対岸の景色も楽しめます。

カイディン帝廟(Khai Dinh Tomb)

阮朝12代皇帝カイディン帝の廟は、フエの数ある帝廟の中でも特に個性的で豪華絢爛なことで知られています。中国とベトナムの様式に加え、フランスの影響も強く受けており、コンクリート造りの外観と、内部のきらびやかなモザイク装飾のコントラストが特徴です。階段を上り詰めると現れる緻密なレリーフや、ガラスや陶器の破片で埋め尽くされた壁画は、息をのむほどの美しさです。

ミンマン帝廟(Minh Mang Tomb)

阮朝2代皇帝ミンマン帝の廟は、カイディン帝廟とは対照的に、広大な敷地の中に中国風の伝統的な建築様式と自然が調和した、静かで落ち着いた美しさが特徴です。シンメトリーに配置された建築物と、池や橋、庭園が織りなす風景は、まさに絵画のようです。美しい自然の中に溶け込むようなその姿は、訪れる人々に安らぎを与えてくれます。

フエ観光のヒント

移動手段: フエ市内の主要な観光スポットは、シクロ(自転車タクシー)、タクシー、バイクタクシーなどで巡ることができます。帝廟は郊外に点在しているため、レンタカー(ドライバー付き)、バイク、またはツアーを利用するのが便利です。フォン川クルーズも、ティエンムー寺などへのアクセスにおすすめです。

服装: 寺院や廟を訪れる際は、露出の少ない服装を心がけましょう。

ベストシーズン: 乾季の3月から8月頃が、比較的過ごしやすく観光に適しています。

フエの歴史的建造物群は、ベトナムの豊かな歴史と文化、そして芸術的センスを肌で感じられる貴重な場所です。一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれるでしょう。ぜひ、フエでベトナム最後の王朝の栄華に触れる旅を楽しんでください。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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