ヨルダンの丘陵に息づく「寛容の街」:サルト

サルト:寛容と都市的ホスピタリティの場
自由の鷹, Public domain, via Wikimedia Commons
ヨルダン・ハシェミット王国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2021年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ中巻76p
英文タイトルAs-Salt – The Place of Tolerance and Urban Hospitality

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ヨルダンの首都アンマンから北西へ約30km、バルカ地方の丘陵地帯に、蜂蜜色の石造りの家々が斜面に沿って並ぶ美しい街があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されているサルト:寛容と都市的ホスピタリティの場です。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、この街はオスマン帝国の地方行政の中心として、そして地域経済のハブとして繁栄を極め、イスラム教徒とキリスト教徒が共存する、他に類を見ない寛容な社会を築き上げました。

目次

交易が育んだ共存の精神

サルトは、シリア、パレスチナ、そしてヨルダンを結ぶ交易路の要衝として栄えました。この地には、様々な民族と宗教を持つ人々が集まり、互いの文化と信仰を尊重しながら共に暮らしました。彼らは、互いの家庭を訪問し、助け合い、祭りを共に祝うことで、強固なコミュニティを形成しました。

サルトの建築は、この共存の精神を反映しています。オスマン帝国様式とヨーロッパの様式が融合した、独特の建築様式は、地元の石材を使って建てられ、街全体が統一感のある美しい景観を作り出しています。

見どころハイライト:歴史と共存の街を歩く

サルトの魅力は、迷路のように入り組んだ路地をゆっくりと散策し、その歴史を肌で感じることです。

サルト歴史博物館

かつて貴族の家であった美しい建物を利用した博物館です。サルトの歴史、建築、そして多文化社会について、貴重な資料とともに学ぶことができます。

アブ・ジャベル邸

サルトの豪商が建てた邸宅で、サルト建築の傑作の一つです。その豪華な内装と、ヨーロッパの影響を受けたデザインは、当時のサルトの富を物語っています。

ハッサン通り(Hassan Street)

サルトの中心となる通りで、多くの店やカフェが並び、活気にあふれています。ここでは、地元のスパイス、お菓子、そして伝統工芸品を見つけることができます。

旧市街の路地

サルトの旧市街は、斜面に沿って階段状の路地が続いています。路地を歩くと、イスラム教のモスクとキリスト教の教会が隣り合って建っている光景を目にすることができ、この街の「寛容」の精神を肌で感じることができます。

ジャマル・アル・ナブールシー邸

サルトに住んでいたキリスト教徒の有力者の邸宅です。現在も、その美しい外観と、オスマン帝国様式とヨーロッパ様式が融合した独特な建築は、多くの人々を惹きつけています。

サルト観光のヒント

アクセス: ヨルダンの首都アンマンから車で約45分の距離です。アンマンの北バスターミナルからミニバスも出ています。

ベストシーズン: 春(3月~5月)か秋(9月~11月)が、気候が穏やかで観光に適しています。

街歩き: サルトは丘の斜面にあるため、坂道や階段が多く、歩きやすい靴を選びましょう。

サルトは、その歴史的な街並みだけでなく、そこに暮らす人々の温かさも魅力です。モスクと教会が隣り合い、お互いの文化を尊重しながら暮らすこの街は、現代社会に大切な「寛容」と「共存」の精神を教えてくれます。ヨルダンを訪れた際には、ぜひこの美しい街を体験してみてください。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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