国境防衛都市エルヴァスとその要塞群

国境防衛都市エルヴァスとその要塞群
エルナニのヨン・モラ, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
ポルトガル共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2012年/2013年範囲変更
登録基準(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ下巻74p
英文タイトルGarrison Border Town of Elvas and its Fortifications

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

国境防衛都市エルヴァスとその要塞群とは

スペインとの国境そばに築かれた世界最大級の星型要塞

国境防衛都市エルヴァスとその要塞群は、ポルトガル南東部に位置する歴史的な防衛施設であり、2012年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、17世紀から19世紀にかけて築かれた要塞群であり、世界最大規模の空堀を備えた防御システムを持つ城塞都市として評価されています。

地理と歴史的背景

エルヴァスは、スペインとの国境に近い戦略的要衝であり、ポルトガルの独立を守るために要塞化された都市です。

  • ポルトガル王政復古戦争(1640年 – 1668年)
    ポルトガルがスペインから独立を回復した後、エルヴァスは国境防衛の拠点として要塞化されました。
  • オランダ式要塞の導入
    要塞の設計は、オランダの軍事技術を取り入れたもので、特に星型要塞の構造が特徴的です。

主要な要塞と防御施設

エルヴァスの要塞群には、中世から近代にかけての軍事建築の発展を示す重要な施設が含まれています。

  • グラサ要塞(Fort of Graça)
    18世紀に建設された要塞で、ヴォーバン式の防御構造を採用し、戦略的な監視拠点として機能しました。
  • サンタ・ルジア要塞(Fort of Santa Luzia)
    17世紀に建設された要塞で、エルヴァス市街の防衛を強化する役割を果たしました。
  • アモレイラ水道橋(Amoreira Aqueduct)
    17世紀に建設された水道橋で、要塞都市が長期間の包囲戦に耐えられるように設計されました。

文化的価値と遺産保護

国境防衛都市エルヴァスとその要塞群は、ヨーロッパの軍事建築の発展を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、ポルトガル政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、風化や観光の影響を抑えるための管理策が導入され、遺跡の保存が進められています。

現代における意義

国境防衛都市エルヴァスとその要塞群は、軍事戦略や都市防衛の発展を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ポルトガルの歴史や国境防衛の戦略を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、ポルトガルの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と考古学的価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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