【世界遺産探訪】聖書の物語が息づく地へ!イスラエルの「聖書ゆかりの遺丘群」を巡る旅

【世界遺産探訪】聖書の物語が息づく地へ!イスラエルの「聖書ゆかりの遺丘群」を巡る旅
イスラエル国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2005年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻35p
英文タイトルBiblical Tels – Megiddo, Hazor, Beer Sheba

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

皆さん、こんにちは!「世界遺産を巡る旅」へようこそ。今回ご紹介するのは、イスラエルに点在する、まさに聖書の時代へとタイムスリップさせてくれる特別な世界遺産、「聖書ゆかりの遺丘群:メギド、ハゾル、ベエル・シェバ(Biblical Tels – Megiddo, Hazor, Beer Sheba)」です。

この世界遺産は、単一の遺跡ではなく、イスラエル各地にある3つの重要な「テル」(遺丘:古代都市の遺跡が長年の堆積によって形成された丘)がまとめて登録されています。それぞれのテルは、旧約聖書の記述と深く結びつき、古代イスラエルの歴史を今に伝えています。

目次

「テル」とは何か?

「テル(Tel)」とは、アラビア語で「丘」を意味し、数千年にもわたる人間の居住によって形成された人工の丘のことです。古代の都市は、破壊されるたびにその上に新しい都市が築かれていったため、長い年月をかけて次第に高くなっていきました。この遺丘を掘り進めることで、何層にもわたる過去の文明の痕跡が発見されるのです。

世界の終末の地「メギド(Megiddo)」

אסף.צ, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
אסף.צ, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

3つのテルの中でも特に有名なのが、テル・メギドです。イスラエルの肥沃なイズレエル平野を見下ろす戦略的な要衝に位置し、古代から多くの戦いの舞台となってきました。

メギドの見どころと歴史

旧約聖書の記述: 「メギドの丘」は、新約聖書の『ヨハネの黙示録』に登場する「ハルマゲドン(Har Megiddo)」の語源とされています。これは、「メギドの山」を意味し、世界の終末に善と悪の最後の戦いが行われる場所として描かれています。

戦略的要衝: エジプトとメソポタミアを結ぶ主要な街道が通っていたため、古くから重要な交易路と軍事拠点でした。エジプトのファラオ、ソロモン王、アッシリアなど、様々な勢力がこの地を巡って争いました。

ソロモン王時代の建造物: テル・メギドからは、ソロモン王の時代(紀元前10世紀頃)に建設されたとされる巨大な門や、王室の厩舎(きゅうしゃ)跡などが発掘されています。

地下水路: 攻囲戦に備えて都市の内部から水を確保するために造られた、大規模な地下水路のシステムは、古代の高度な土木技術を物語っています。

メギドは、その歴史的・考古学的な重要性だけでなく、世界終末思想との関連性から、多くの人々の想像力をかき立てる場所です。

北の巨大都市「ハゾル(Hazor)」

イスラエル北部に位置するテル・ハゾルは、紀元前2千年紀には、古代中東地域で最も大きく、重要な都市国家の一つでした。その規模は、当時のメソポタミアやエジプトの都市に匹敵するほどだったと言われています。

ハゾルの見どころと歴史

旧約聖書の記述: 『ヨシュア記』には、イスラエル人がカナン征服の際にハゾルを攻略し、火を放ったと記されています。考古学的にも、大規模な破壊の痕跡が発見されており、聖書の記述を裏付けています。

巨大な都市遺跡: 複数の時代にわたる都市の層が発掘されており、下層にはカナン時代の巨大な神殿や宮殿、上層にはイスラエル王国時代の遺構が見られます。

貯水システム: メギドと同様に、ハゾルにも高度な貯水システムが整備されており、乾燥地帯での都市生活を支えていました。

ハゾルは、カナン時代の文明の規模とその終焉、そしてイスラエル王国の成立という、旧約聖書の重要な転換点を示す貴重な証拠を提供しています。

南の玄関口「ベエル・シェバ(Beer Sheba)」

グッガニ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
グッガニ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ネゲブ砂漠の北端に位置するテル・ベエル・シェバは、旧約聖書にたびたび登場する場所であり、特に族長たちの物語と深く結びついています。

ベエル・シェバの見どころと歴史

旧約聖書の記述: アブラハムが井戸を掘り、神と契約を結んだ場所として登場します。また、イサクやヤコブもこの地で生活したとされています。ベエル・シェバは「誓いの井戸」を意味するとも言われ、この地の重要な水源としての役割を示しています。

イスラエル王国時代の都市: 紀元前10世紀から8世紀にかけて、城壁に囲まれた都市が栄えました。都市の入り口には、古代イスラエルの都市の特徴である「四門」の構造がよく残っています。

大規模な貯水システム: 乾燥地帯であるネゲブ砂漠において、ベエル・シェバは高度な貯水システムと深さ70mにも及ぶ巨大な井戸によって水を確保し、都市の存続を可能にしていました。

ベエル・シェバは、イスラエル初期の都市計画や水利技術の証拠として、また聖書の族長物語の舞台として、重要な価値を持っています。

聖書の世界に触れる旅

これら3つの遺丘は、それぞれ異なる時代のハイライトを持っていますが、共通して古代イスラエルの歴史、生活、そして高度な技術を今に伝えています。聖書に登場する物語の舞台を実際に訪れ、その場所に立ってみることで、遥か昔の出来事がより鮮やかに感じられることでしょう。

イスラエルの乾燥した大地に、何千年もの歴史が積み重なって形成された「テル」。それは、私たちに古代の知恵と信仰、そして人々の営みを語りかけてくれる、かけがえのない世界遺産です。

動画で覚える

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名称や概要がまだぼんやりしている方はショート動画、さらに詳しく理解を深めたい方は横動画を活用していただけると幸いです。

まだまだ本数が少ないですが、頑張って随時更新しております!

ショート動画なので全ての情報を紹介しているわけではありませんが、テキストの重要箇所を意識して作成しております。

コンセプトは覚えやすいように、ということを意識してます。

使い方はまずテキストをある程度読み込んだら、復習で動画を見ることで、よりイメージが出来たり知識として定着させることを狙っています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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