仏陀の生誕地ルンビニー

仏陀の生誕地ルンビニー
ゴータム1962, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ネパール連邦民主共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1997年
登録基準(ⅲ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻138p
英文タイトルLumbini, the Birthplace of the Lord Buddha

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

仏陀の生誕地ルンビニーとは

ブッダ生誕の地とされる仏教四大聖地のひとつ

ルンビニーは、ネパール南部、インドとの国境近くに位置する、仏教の開祖である釈迦牟尼(ゴータマ・ブッダ)が紀元前6世紀ごろに誕生したとされる聖地です。この地は、仏教徒にとって四大聖地のひとつとされ、信仰の原点として、世界中から巡礼者が訪れる場所となっています。1997年にはユネスコの世界遺産に登録され、その宗教的・歴史的価値が国際的に認められました。

ルンビニーの中心には、釈迦の生誕地とされるマーヤー・デーヴィー寺院が建っています。この寺院は、釈迦の母であるマーヤー夫人が釈迦を出産した場所と伝えられ、現在ではガラスで覆われた生誕の印「マークストーン(生誕石)」が安置されています。寺院の背後には、釈迦誕生の際にマーヤー夫人が手を添えたとされるアショーカ樹の子孫とされる木が育ち、信仰の象徴として大切にされています。

ルンビニーは、紀元前3世紀にインドのマウリヤ朝のアショーカ王が訪れた記録があり、その際に建立されたアショーカ王柱が現在も残っています。この石柱は、王が釈迦の生誕地を示すために建てたもので、当時のブラーフミー文字でその事実が刻まれており、歴史的資料として極めて貴重です。

敷地内には、池や庭園、僧院跡など、当時の姿をしのばせる遺構が数多く残されています。また、近年では国際的な協力のもと、さまざまな国が自国様式による仏教寺院を建立しており、タイ、ミャンマー、中国、日本、韓国などの寺院が並び、宗教的だけでなく文化的多様性にも触れられる空間となっています。これらの寺院群は、仏教の広がりと、ルンビニーが世界の仏教徒にとって共通の聖地であることを象徴しています。

ルンビニーはまた、平和と瞑想の場としても重要視されています。「ルンビニー聖園開発計画」は、建築家・丹下健三氏の設計により、瞑想と学びの空間として整備が進められ、訪れる人々に静けさと精神的な安らぎを提供しています。このようにルンビニーは、単なる史跡ではなく、生きた信仰の場、そして文化と平和の象徴として、現代にも大きな意義を持ち続けています。

この聖地を訪れることで、人々は釈迦の教えとその原点に思いを馳せ、自らの内なる平穏を見つめ直す機会を得ることができます。ルンビニーは、仏教の歴史と精神を体現する特別な場所として、今後も広く世界中の人々に尊ばれていくことでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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