| 国 | スリランカ民主社会主義共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1982年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅲ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻141p |
| 英文タイトル | Sacred City of Anuradhapura |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
聖地アヌラーダプラとは
スリランカにおける仏教初伝の地
アヌラーダプラは、スリランカの北西部に位置する古代都市で、仏教の聖地として広く知られています。この都市は、紀元前4世紀から10世紀にかけてスリランカの首都として栄え、スリランカの歴史、文化、仏教の発展において極めて重要な役割を果たしました。アヌラーダプラの遺跡群は、スリランカの仏教の起源とその繁栄を物語る貴重な遺産として、ユネスコの世界遺産に登録されています。
アヌラーダプラは、仏教がスリランカに伝わる前から存在していた都市で、紀元前3世紀にインドから仏教が伝来して以来、仏教の中心地として栄えました。この都市は、仏陀の教えに基づく寺院や修道院、僧院が数多く建設され、信仰の中心地として信者を引き寄せました。また、アヌラーダプラは、スリランカ最初の仏教の王朝であるアヌラーダプラ王朝の拠点でもあり、王国の政治、文化、宗教の中心として発展しました。
アヌラーダプラの最も著名な遺跡の一つは、ジャヤタ・ヴァカ寺院(スリランカの最古の仏塔)です。この仏塔は、仏教のシンボルであり、スリランカの仏教建築の発展を象徴する重要な建造物とされています。また、アヌラーダプラには、数多くの仏教の聖なる場所が存在し、その中でも「ブダ・ユディヤ」や「ランカタ・ヴィハーラ」などの寺院は、信仰の中心地として広く知られています。
さらに、アヌラーダプラには多くの貴重な文化遺産が残されています。その中でも、「シーギリヤ」と並ぶスリランカの文化遺産として重要な存在は、アヌラーダプラの「スリー・マハー・ボディー」の木です。この木は、仏陀が悟りを開いたとされる「ボダイの木」の子孫であり、仏教徒にとって非常に神聖な場所とされています。スリー・マハー・ボディーは、仏教信者にとって聖なる樹木として、毎年多くの巡礼者が訪れる場所です。
アヌラーダプラはまた、古代スリランカの高度な水利技術を示す遺跡も多く、灌漑システムや水路、貯水池が遺されています。これらの遺跡は、古代スリランカの都市計画や技術力を示す貴重な証拠となっています。例えば、「タッサ・サ・アラヴァ」などの水路は、アヌラーダプラの農業と水管理システムの一端を物語る重要な遺産です。
また、アヌラーダプラはその建築美でも有名です。仏塔、寺院、僧院、宮殿、そして王族や高官の住宅など、数多くの壮麗な建物が立ち並んでいました。これらの建築物は、インドや中央アジアからの影響を受けつつも、独自のスリランカ様式を確立しており、今日でもその残骸から当時の繁栄と文化を感じることができます。
アヌラーダプラは、仏教の歴史と文化に深く関わる重要な都市であり、現在もスリランカの仏教徒にとって聖地であり続けています。この地を訪れることで、古代スリランカの宗教、文化、技術に触れることができ、仏教の教えとその伝統がどのように栄えたのかを学ぶことができます。
アヌラーダプラの遺跡群は、スリランカの仏教の歴史を理解するために欠かせない重要な場所であり、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。その壮大な遺産は、仏教の信仰と文化を今に伝え、未来へと受け継がれていくことでしょう。

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