聖地キャンディ

聖地キャンディ
A.サビン, FAL, via Wikimedia Commons
スリランカ民主社会主義共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1988年
登録基準(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻141p
英文タイトルSacred City of Kandy

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

聖地キャンディとは

仏歯をまつるシンハラ朝最後の都

キャンディは、スリランカの中央部に位置する歴史的かつ宗教的に重要な都市で、仏教信仰と深く結びついていることで広く知られています。スリランカ最後の王朝であるキャンディ王朝の首都として栄えたこの都市は、仏教徒にとって特に聖なる場所とされ、世界遺産にも登録されています。キャンディはその美しい自然環境と共に、スリランカの仏教文化の中心地であり続けています。

キャンディの最も有名な場所は「仏歯寺(ダラダ・マリガワ)」です。この寺院は、仏陀の歯が保管されている場所として広く知られており、仏教徒にとって非常に神聖な場所です。仏歯寺は、スリランカの仏教文化の象徴であり、毎年行われる「エサラ・ペラヘラ祭り」では、多くの巡礼者が集まり、仏歯の入った金の箱を神聖視し、熱心に祈りを捧げます。この祭りは、スリランカの伝統と文化を色濃く反映した重要な行事で、国内外から観光客も多く訪れます。

キャンディの都市自体は、自然に囲まれた美しい環境にあります。周囲を山々に囲まれ、静かな湖であるキャンディ湖が中央に広がるこの都市は、スリランカの内陸部にあるため、アクセスは容易ではありませんが、そのために一層魅力的で落ち着いた雰囲気を保っています。キャンディ湖は、都市の中心に位置し、風景を一層美しく引き立てており、その周りには寺院や庭園が点在しています。

また、キャンディはその歴史的背景も非常に重要です。スリランカの王朝が度々交替する中で、キャンディ王朝は16世紀から19世紀までの約3世代にわたり続きました。特に18世紀にはスリランカの独立を守るために戦い、イギリスによる植民地支配が始まるまで、その地位を保持しました。キャンディの王宮は、この王朝の権力の象徴であり、現在でもその一部が観光地として公開されています。

キャンディはまた、スリランカの伝統的な手工芸品や文化的なイベントの中心地でもあります。市内には伝統的な工芸品を扱う市場や美術館があり、スリランカの独自の文化を学ぶことができます。特に木彫りや絹織物、陶芸などは、キャンディ周辺で長年にわたり受け継がれてきた技術が今もなお活発に行われています。

さらに、キャンディ周辺には豊かな自然が広がり、トレッキングやハイキングに適した場所も多くあります。近隣には、特に「ウダワタケレ・サンクチュアリ」と呼ばれる自然保護区があり、多様な動植物が生息しています。この場所は観光だけでなく、エコツーリズムや自然観察にも適しており、自然と調和した文化が息づいていることを実感できます。

キャンディはその歴史的、文化的価値から、スリランカ国内外で高い評価を受けており、観光地としても非常に人気があります。その神聖な場所である仏歯寺はもちろん、王宮や湖、周囲の自然などが融合したこの都市は、スリランカの仏教文化と歴史を深く感じさせる場所です。スリランカを訪れる際には、キャンディの訪問は欠かせない重要な要素であり、その静謐な美しさと歴史的背景に触れることができます。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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