ミクナースの旧市街

ミクナースの旧市街
ホルヘ・キャンセラ, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
モロッコ王国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1996年
登録基準(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻277p
英文タイトルHistoric City of Meknes

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ミクナースの旧市街とは

北アフリカのヴェルサイユ

ミクナースの旧市街
ミクナースの旧市街は、モロッコ北部に位置する歴史的な都市であり、17世紀にサアド朝の後を継いだアラウィー朝のムーレイ・イスマイルによって整備されました。モロッコの王宮都市として発展したこの旧市街は、イスラム建築とヨーロッパの影響が融合した独特の都市景観を持ち、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。

旧市街の歴史と発展

ミクナースは、もともとベルベル人の小さな集落として形成されましたが、17世紀にムーレイ・イスマイルが首都として選んだことで、大規模な都市計画が実施されました。彼はフランスのヴェルサイユ宮殿を参考にしながら、壮麗な宮殿や庭園、防壁を築き、ミクナースを強固な要塞都市へと発展させました。この時期に建設された城壁や門、貯水池などの都市インフラは、今日でも旧市街の景観を形作る重要な要素となっています。

主要な建築物と都市構造

ミクナースの旧市街には、17世紀のモロッコ建築を象徴する数々の歴史的建造物が残されています。

  • バブ・マンスール門(Bab Mansour)
    旧市街の入り口として知られる壮麗な門で、ムーレイ・イスマイルの統治時代に建設されました。細かいタイル装飾と大理石の柱が特徴で、モロッコのイスラム建築の傑作とされています。
  • ムーレイ・イスマイル廟(Mausoleum of Moulay Ismail)
    ミクナースを王宮都市として整備したムーレイ・イスマイルが眠る霊廟で、内部には美しい彫刻や装飾が施されています。王の偉業を伝える場所として重要な歴史的価値を持っています。
  • スルタンの倉庫と貯水池
    かつて王国の軍事物資を保管していた倉庫と、それに隣接する貯水池(サハリ貯水池)は、都市の防衛機能を支える重要な施設でした。特に貯水池は、都市の水供給を確保するために設計されており、現在もその壮大な構造を見ることができます。
  • スーク(市場)
    旧市街には伝統的な市場(スーク)が広がっており、香辛料、工芸品、織物などが売られています。迷路のような路地に広がる市場の光景は、歴史的なミクナースの活気を今に伝えています。

旧市街の保存と現代の価値

ミクナースの旧市街は、モロッコの王宮都市としての歴史を保持しながら、現代の都市としても機能しています。ユネスコの世界遺産登録によって、歴史的建造物の修復や保存活動が進められ、伝統文化の継承と都市の発展のバランスが図られています。

ミクナースの旧市街を訪れることで、モロッコの歴史的な王宮都市の姿を体験し、イスラム建築の美しさや都市計画の壮大さを感じることができます。迷路のような街並みや壮麗な門、王宮の遺構が織り成す歴史の証人として、今もなおその価値を世界に伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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