| 国 | コートジボワール共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2012年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻281p |
| 英文タイトル | Historic Town of Grand-Bassam |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
グラン・バッサムの歴史都市とは
コロニアル様式の街並が並ぶフランス領時代の最初の首都
グラン・バッサムの歴史都市(Historic Town of Grand-Bassam)は、コートジボワール南東部に位置する沿岸都市であり、2012年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、フランス植民地時代の首都として発展し、その都市景観にはヨーロッパの都市計画と西アフリカの伝統的な要素が融合しています。19世紀末から20世紀初頭にかけての建築様式が保存されており、西アフリカにおける植民都市の歴史を伝える貴重な遺産です。
都市の歴史と発展
グラン・バッサムは、1893年にフランス植民地政府のコートジボワール初の首都として設立されました。海岸沿いに広がるこの都市は、貿易拠点として発展し、ゴムや木材の輸出が盛んに行われました。また、フランス式の都市計画が導入され、広い通りや整然とした街区が形成されました。しかし、1900年に発生した黄熱病の流行により首都機能はアビジャンに移され、グラン・バッサムの重要性は低下しました。
その後、都市は一時衰退しましたが、文化的な価値を持つ建築遺産が再評価されるようになり、現在では歴史的都市としての保護活動が進められています。フランス植民都市の特徴を残しながらも、現地の文化と融合した独自の都市景観が保たれています。
都市構造と建築
グラン・バッサムの都市設計は、フランス植民地時代の影響を受けたものであり、整然とした通りと特徴的な建築様式が魅力です。
- 植民地時代の建築物
フランス様式の影響を受けた建物が数多く残されており、特にバルコニーや装飾の施された建物が特徴です。これらの建築は、西アフリカの気候に適応するために高い天井や風通しの良い構造になっています。 - 行政地区と商業地区
グラン・バッサムは、植民地時代に行政地区と商業地区が明確に分かれていました。行政地区には政府庁舎や官公庁が配置され、商業地区では貿易活動が活発に行われていました。 - 伝統的な住居と市場
フランス植民地時代の影響を受けながらも、現地の伝統的な住居様式も残っています。市場では地元の工芸品や食材が売られ、都市の歴史的な雰囲気を今に伝えています。
保存と現代の価値
グラン・バッサムの歴史都市は、コートジボワールの歴史を伝える貴重な遺産として評価されており、ユネスコの世界遺産登録を受けています。近年では、建築物の修復や都市景観の保存活動が進められており、文化遺産の維持に力が注がれています。一方で、建物の老朽化や都市化の影響が課題となっており、持続可能な保護活動が求められています。
グラン・バッサムを訪れることで、植民地時代の都市計画と西アフリカの文化が融合した独特の景観を体験することができます。フランス植民都市の構造とアフリカの伝統が共存するこの都市は、過去と現在が交差する貴重な文化遺産として、その価値を今も伝え続けています。

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