ラリベラの岩の聖堂群

ラリベラの岩の聖堂群
サイコ, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
エチオピア連邦民主共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1978年
登録基準(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ中巻290p
英文タイトルRock-Hewn Churches, Lalibela

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ラリベラの岩の聖堂群とは

岩を掘ってつくられた驚異的なキリスト教聖堂群

ラリベラの岩窟教会群(Rock-Hewn Churches, Lalibela)は、エチオピア北部に位置する歴史的建築群であり、1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。この教会群は12世紀から13世紀にかけて岩を直接掘削して建設され、キリスト教の聖地として今もなお信仰の中心となっています。精巧な建築技術と宗教的な意義を兼ね備えたこの遺産は、エチオピア正教会の象徴的な存在として世界的に評価されています。

ラリベラの岩窟教会の歴史

ラリベラの岩窟教会群は、12世紀末から13世紀初頭にエチオピアのザグウェ王朝の王、ラリベラによって建設されました。王は、聖地エルサレムへの巡礼が困難になったことから、新たな「第二のエルサレム」としてこの地に壮大な教会を築くことを決意しました。この教会群は、聖地エルサレムの重要な宗教的施設を再現する形で設計され、現在も巡礼地として多くの信徒が訪れています。

ラリベラの教会群は一枚岩を掘削して造られており、その建築技術は驚異的です。教会は地面を掘り下げることで形成され、まるで地下都市のような構造を持っています。内部には柱やアーチが彫刻され、精巧な装飾が施されています。現在もエチオピア正教会の重要な信仰の場であり、多くの儀式や礼拝が行われています。

主要な岩窟教会

ラリベラの岩窟教会群は、大きく3つのグループに分類され、それぞれ異なる宗教的意義を持っています。

  • ベタ・ギョルギス(聖ゲオルギウス教会)
    ラリベラで最も象徴的な教会で、十字形の独特な構造を持っています。教会は完全に岩から彫り出され、周囲を深い堀で囲まれています。保存状態も良く、巡礼者や観光客に人気のスポットです。
  • ベタ・マダニ・アレム(救世主の家)
    ラリベラ最大の教会であり、内部には巨大な柱が並びます。エルサレムの聖堂を再現した構造を持ち、信仰の中心地とされています。
  • ベタ・アバ・リバノス(聖アバ・リバノス教会)
    斜面に沿って建設された教会で、屋根部分のみ岩と接している独特の構造を持ちます。内部には壁画や彫刻が残され、宗教的な価値が高い建物です。

遺産の保存と現代の価値

ラリベラの岩窟教会群は、エチオピアの宗教・文化の象徴として重要な位置を占めており、ユネスコによる保護活動が進められています。長い歴史を持つこれらの教会は、風化や観光の影響を受けやすいため、適切な修復と維持管理が求められています。また、エチオピア正教会の儀式が現在も行われており、信仰の場としての役割も継続しています。

ラリベラを訪れることで、中世エチオピアの宗教建築の傑作を体験し、信仰と歴史が融合した独特の空間を感じることができます。今もなお、この岩窟教会群はエチオピアの精神的遺産として、その価値を世界に伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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