聖都カイラワーン

聖都カイラワーン
ウィートゥーン66, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
チュニジア共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1988年/2010年範囲変更
登録基準(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅴ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻291p
英文タイトルKairouan

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

聖都カイラワーンとは

イスラムの聖都

カイラワーン(Kairouan)は、チュニジア中部に位置する歴史的都市であり、1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、7世紀にイスラム勢力によって建設され、北アフリカにおけるイスラム教の重要な宗教・文化の中心地として発展しました。カイラワーンには、壮麗なモスクや伝統的な街並みが残されており、イスラム建築の傑作とされる遺産が多く存在します。

カイラワーンの歴史と発展

カイラワーンは、670年にアラブ人の将軍ウクバ・イブン・ナーフィによって建設されました。当初はイスラム勢力の軍事拠点として機能していましたが、次第に宗教的な中心地へと発展しました。イスラム教の普及とともに、学問や文化が栄え、カイラワーンはマグリブ地方の信仰と知識の中心としての地位を確立しました。

アッバース朝やファーティマ朝の支配を受けながらも、カイラワーンは長らくイスラム文化の中心地として栄えました。特に9世紀から10世紀にかけては、政治・学問・芸術の発展が進み、多くの優れた建築物が建設されました。しかし、11世紀にヒルビ族の侵攻を受けたことで都市は衰退し、政治的中心はチュニスへと移りました。それでもなお、カイラワーンはイスラム文化の象徴的存在として尊重され続けています。

主要な建築物と遺産

カイラワーンには、イスラム建築の傑作とされるモスクや歴史的な建造物が数多く残されています。特に以下の施設は、都市の象徴として知られています。

  • ウクバ・イブン・ナーフィ・モスク(グランド・モスク)
    7世紀に創建されたチュニジア最古のモスクであり、カイラワーンの象徴的な建築物です。何度も改修が行われながらも、その壮麗な構造と装飾は今なお見事な姿を保っています。特に、広い中庭や美しいミナレットが特徴的で、イスラム建築の発展を象徴する存在です。
  • スィディ・サハブ霊廟(理髪師の霊廟)
    預言者ムハンマドの友人であったスィディ・サハブの墓を祀る霊廟で、装飾豊かなイスラム建築が見どころです。青や白のタイル装飾が印象的で、訪れる人々に美しいイスラム芸術を伝えています。
  • カイラワーン旧市街(メディナ)
    伝統的なイスラム都市の構造を残す旧市街では、細い路地や歴史的な建造物が並び、過去の面影を今に伝えています。

遺産の保存と現代の価値

カイラワーンは、イスラム建築と文化の象徴として重要な遺産であり、ユネスコの世界遺産として保護されています。近年では、修復作業が進められ、都市の歴史的景観を維持するための活動が行われています。また、宗教的巡礼の地としても尊重され、世界中のイスラム教徒が訪れる場所となっています。

カイラワーンを訪れることで、イスラム建築の美しさや宗教的文化の歴史を深く理解することができます。今もなお、この都市は北アフリカのイスラム文化の中心地として、その価値を世界に伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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