ヴィンセント・ヴァカン, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
| 国 | ガボン共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 複合遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2007年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ)(ⅸ)(ⅹ) |
| その他の区分 | 文化的景観 |
| 公式テキストページ | 中巻309p |
| 英文タイトル | Ecosystem and Relict Cultural Landscape of Lopé-Okanda |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ロペ-オカンダの生態系と残存する文化的景観とは
サバンナと熱帯雨林が共存するガボン初の世界遺産
ロペ=オカンダの生態系と遺跡的文化的景観(Ecosystem and Relict Cultural Landscape of Lopé-Okanda)は、ガボン共和国の中央部に位置する自然と文化の融合した貴重な遺産であり、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、豊かな熱帯雨林とサバンナが共存する独特の生態系を持つだけでなく、古代の人類の痕跡を残す文化的景観としても重要な価値を持っています。
地形と自然環境
ロペ=オカンダは、中央アフリカの生物多様性の中心地のひとつであり、広大な森林とサバンナが混在する地域として知られています。
- 熱帯雨林とサバンナの融合
この地域には、アフリカで最も古い森林のひとつであるコンゴ盆地の熱帯雨林が広がる一方、氷河期の影響を受けて残されたサバンナ地帯も点在しています。このような環境の混ざり合いは、動植物の生態系に大きな影響を与えています。 - 豊かな水系
オゴウェ川が地域を貫き、湿地帯や湖沼を形成することで、さまざまな生物の生息地となっています。水源の存在により、多様な動植物が共存できる環境が整っています。
生物多様性と固有種の保護
ロペ=オカンダは、中央アフリカで最も生物多様性に優れた地域のひとつとされ、特に哺乳類の豊富な生息地として知られています。
- 大型哺乳類の生息地
ゴリラ、チンパンジー、マンドリルといった霊長類が森林地帯に生息しており、観察と保護の対象となっています。また、ゾウやバッファローもこの地域のサバンナで見られます。 - 鳥類と爬虫類の多様性
熱帯雨林には多数の固有種の鳥が生息しており、湿地帯ではワニなどの爬虫類が生息しています。
文化的価値と古代の遺跡
ロペ=オカンダは、自然の価値だけでなく、人類の歴史を物語る文化的景観としても重要です。
- 先史時代の岩絵と遺跡
この地域には、約4,000年前の岩絵が数多く残されており、古代の人々がこの地に居住していた証拠を示しています。これらの岩絵は、狩猟や生活の様子を描いたものであり、当時の文化や精神的な信仰を伝える貴重な資料です。 - 考古学的発見
土器や石器などの遺物も発掘されており、人類の移動や定住の歴史を知る手がかりとして研究が進められています。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、ロペ=オカンダでは環境保護と考古学的調査が強化され、持続可能な観光の推進が進められています。特に、森林保護活動や動物の生息環境維持が課題とされ、地域社会と連携した取り組みが行われています。また、文化的景観の維持のため、遺跡の保存と研究活動が活発に進められています。
ロペ=オカンダを訪れることで、中央アフリカの豊かな生態系と古代の人類の歴史に触れ、自然と文化が共存する価値を学ぶことができます。この地域は、持続可能な保護活動を通じて、未来に向けてその重要性を伝え続けています。

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