タオス・プエブロの伝統的集落

タオス・プエブロの伝統的集落
ジェームズ・モイヤーズ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
アメリカ合衆国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1992年
登録基準(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻345p
英文タイトルTaos Pueblo

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

タオス・プエブロの伝統的集落とは

先住民が今も暮らすアメリカ最古の住居群

タオス・プエブロ(Taos Pueblo)は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州にある先住民族プエブロ族の伝統的な集落であり、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、1000年以上にわたり人々が住み続けている現存する最古の集落のひとつであり、先住民文化とその建築様式を今に伝える貴重な場所です。アドビ(泥と藁を混ぜた建材)を用いた建築が特徴であり、地域の自然環境と調和しながら維持されてきました。

歴史と文化的背景

タオス・プエブロの歴史は1000年以上に及び、プエブロ族の人々が築いた独特の集落構造が今も残っています。スペイン植民地時代には、カトリック宣教師による布教活動が進められましたが、住民は伝統的な宗教や生活様式を守り続けてきました。

19世紀にはアメリカの支配下に置かれましたが、タオス・プエブロの人々は自治を維持し、現在も独自の文化を継承しています。彼らの言語、儀式、工芸品は、先住民族のアイデンティティを示す重要な要素となっています。

建築の特徴

タオス・プエブロの建築様式は、アドビを用いた伝統的な手法によるものです。

  • アドビ建築
    泥と藁を混ぜたアドビを乾燥させて作られた家屋は、耐久性と断熱性に優れ、砂漠地帯の気候に適応しています。
  • 階層構造の住居
    いくつもの住居が積み上げられたような構造を持ち、梯子を使って上の階へ移動する方式を採用しています。
  • サン・ヘラルド・デ・タオス教会
    1619年に建設されたカトリック教会であり、スペイン植民地時代の影響を反映しています。

文化的価値と地域社会の関わり

タオス・プエブロは単なる歴史遺産ではなく、現在もコミュニティとして機能しています。

  • 儀式と祭り
    住民は年間を通じて伝統的な儀式や祭りを行い、プエブロ族の宗教や文化を守っています。特に、冬至や収穫期の祝祭は重要視されています。
  • 手工芸と交易
    プエブロ族は陶器や織物、銀細工などの伝統工芸を継承しており、地域の文化を象徴する品々として国内外で評価されています。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、タオス・プエブロでは文化遺産の保護活動が強化されました。しかし、都市開発や観光の影響による変化が懸念されており、持続可能な遺産保護が求められています。住民の自治を尊重しながら、外部の支援を受けつつ遺産の維持が進められています。

タオス・プエブロを訪れることで、プエブロ族の長い歴史と文化を体験し、先住民族のアイデンティティがどのように受け継がれているのかを学ぶことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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