| 国 | カナダ |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2019年 |
| 登録基準 | (ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻349p |
| 英文タイトル | Writing-on-Stone / Áísínai’pi |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ライティング・オン・ストーン/アイシナイピとは
先住民ブラックフット族の岩絵や彫刻が残る聖なる景観
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピ(Writing-on-Stone / Áísínai’pi)は、カナダのアルバータ州南部に位置する文化的景観であり、2019年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、先住民族ブラックフット族にとって精神的に重要な場所であり、数千年にわたり宗教的儀式やコミュニティの集会が行われてきました。特に、岩壁に刻まれた岩絵(ペトログリフ)や岩面画は、ブラックフット族の歴史、神話、生活を伝える貴重な記録として残されています。
歴史と文化的背景
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピは、先住民族ブラックフット族の聖地として知られています。この地域は、ミルク川(Milk River)沿いに広がる砂岩の奇岩地帯であり、長年にわたって人々の精神的な活動の場として利用されてきました。ブラックフット族の伝承によると、この地は精霊が宿る場所であり、岩絵は神々と交信し、先祖の知恵を伝える重要な手段とされていました。
主要な遺跡と特徴
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピには、ブラックフット族の文化と信仰を象徴する遺跡が多数存在します。
- 岩絵(ペトログリフ)と岩面画
岩壁には、数千年にわたり刻まれたペトログリフ(彫刻)や岩面画が点在しており、戦争、儀式、神話的な物語が描かれています。これらの絵は、ブラックフット族の先祖たちが後世にメッセージを伝えるために残したものであり、当時の社会構造や価値観を知る貴重な手がかりとなっています。 - 砂岩の奇岩地形
風雨によって長年の浸食を受けた砂岩の地形が特徴であり、奇岩群が神秘的な雰囲気を醸し出しています。この自然環境は、ブラックフット族の精神的な拠点として重要な役割を果たしています。 - ミルク川の流域
ミルク川は、古くからブラックフット族にとって生活の基盤であり、移動や交易の経路として利用されていました。
文化的価値と地域社会の関わり
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピは、先住民族ブラックフット族の伝統を守るための重要な遺産であり、現代のブラックフット族コミュニティにとっても精神的な拠点となっています。
- 儀式と祭典
先住民族の人々は、現在でもこの地で伝統的な儀式を行い、祖先の遺産を継承しています。 - 持続可能な観光の推進
限られた範囲でエコツーリズムが導入されており、訪問者はブラックフット族の歴史と文化を学びながら遺跡を探索することができます。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、ライティング=オン=ストーン/アイシナイピでは遺跡の保護活動が強化され、岩絵の劣化を防ぐための研究が進められています。しかし、気候変動や観光による影響が懸念されており、文化遺産の維持に向けた継続的な取り組みが求められています。
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピを訪れることで、ブラックフット族の豊かな文化遺産と歴史を直接体験し、先住民族の精神的な価値観を学ぶことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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