テオティワカンの古代都市

テオティワカンの古代都市
ラルフ・ロレチェク (GFDL 1.2 or ファル), via Wikimedia Commons
メキシコ合衆国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1987年
登録基準(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻350p
英文タイトルPre-Hispanic City of Teotihuacan

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

テオティワカンの古代都市とは

謎に包まれた巨大建築物群

テオティワカンの古代都市(Pre-Hispanic City of Teotihuacan)は、メキシコの中央高原に位置する壮大な考古遺跡であり、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、紀元前2世紀から紀元後7世紀頃まで繁栄し、メソアメリカ最大級の都市文明のひとつとして知られています。太陽のピラミッドや月のピラミッド、死者の大通りなどの壮麗な建造物が残されており、当時の高度な都市計画と宗教的中心地としての役割を伝えています。

歴史と文化的背景

テオティワカンは、メソアメリカ地域で最も重要な都市のひとつとして栄えました。紀元前2世紀頃に建設が始まり、紀元後3世紀から6世紀にかけてピークを迎え、約10万〜20万人が居住していたと推定されています。しかし、8世紀頃には突然衰退し、正確な原因は今も解明されていません。

この都市は、アステカ文明よりもはるか以前に存在し、アステカ人は廃墟となったテオティワカンを「神々が創りし場所」と考え、信仰の対象としました。このため、テオティワカンはメソアメリカ全体の文化に深い影響を与えた遺跡となっています。

主要な遺跡

テオティワカンには、壮麗な建築群が現在も残されており、古代の都市計画の高度な技術がうかがえます。

  • 太陽のピラミッド(Pyramid of the Sun)
    テオティワカン最大の建造物であり、高さ約65メートル、基底面積約225メートル四方の巨大なピラミッドです。神聖な儀式が行われ、都市の象徴的存在でありました。
  • 月のピラミッド(Pyramid of the Moon)
    太陽のピラミッドの北端に位置し、祭祀の中心地として機能しました。生贄の儀式などが行われたと考えられています。
  • 死者の大通り(Avenue of the Dead)
    太陽のピラミッドや月のピラミッドを結ぶ約4キロメートルに及ぶ壮大な通りであり、都市の中心軸として重要な役割を果たしました。
  • ケツァルコアトル神殿(Temple of Quetzalcoatl)
    先住民の信仰の中心となる神殿であり、神聖なヘビ神「ケツァルコアトル」を象徴する彫刻が施されています。

宗教と社会構造

テオティワカンは、宗教的な中心地として栄え、神殿やピラミッドを舞台にした儀式が行われていました。また、高度な社会構造を持ち、職人、商人、貴族階級が共存する都市社会が形成されていました。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、テオティワカンでは考古学的研究が進められ、発掘調査や修復活動が行われています。しかし、観光による影響や環境変化が懸念されており、持続可能な遺跡保護が求められています。

テオティワカンの古代都市を訪れることで、メソアメリカの歴史や文化の奥深さを直接体験し、古代文明の知恵と都市計画の壮麗さを学ぶことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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