ケブラーダ・デ・ウマウアカ

ケブラーダ・デ・ウマウアカ
ベルナール・ガニョン, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
アルゼンチン共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2003年
登録基準(ⅱ)(ⅳ)(ⅴ)
その他の区分文化的景観
公式テキストページ中巻367p
英文タイトルQuebrada de Humahuaca

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ケブラーダ・デ・ウマウアカとは

先住民の歴史を紡ぐ南米の主要路

ケブラーダ・デ・ウマウアカ(Quebrada de Humahuaca)は、アルゼンチン北西部フフイ州に位置する壮大な渓谷であり、2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、約10,000年以上にわたり先住民族が居住し、交易路として重要な役割を果たしてきました。特に、インカ帝国時代にはカパック・ニャン(アンデスの道路網)の一部として利用され、南米の歴史と文化を物語る貴重な遺産となっています。

歴史と文化的背景

ケブラーダ・デ・ウマウアカは、古代から南米の民族が移動し、定住・交易の拠点として栄えた地域です。先住民族のオマグアカ族をはじめとする複数の文化がこの渓谷を利用し、後にインカ帝国の統治下に置かれました。さらに、スペイン植民地時代には銀の輸送ルートとして活用され、経済的にも重要な地域となりました。

主要な遺跡と特徴

ケブラーダ・デ・ウマウアカには、自然の美しさと歴史的な遺産が融合しており、訪れる人々を魅了します。

  • プカラ・デ・ティルカラ(Pucará de Tilcara)
    先住民族オマグアカ族が築いた要塞遺跡であり、渓谷を見渡す高地に位置しています。
  • 七色の丘(Cerro de los Siete Colores)
    鉱物の影響によって異なる色彩を持つ美しい丘であり、ケブラーダ・デ・ウマウアカの象徴的な景観のひとつです。
  • インカの交易路(Camino del Inca)
    インカ帝国のカパック・ニャンの一部として機能していた交易路であり、南米の広範囲にわたるネットワークの重要な拠点でした。
  • 歴史的な村々
    ウマウアカ、ティルカラ、プルママルカなどの村々には、コロニアル時代の建築や伝統文化が色濃く残っています。

宗教と社会構造

ケブラーダ・デ・ウマウアカは、先住民族の儀式が行われた神聖な土地でもあり、現在でも地域住民による伝統的な祭りや儀式が続けられています。また、スペイン植民地時代の影響により、カトリック教会が建設されるなど、異文化の融合が見られます。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、ケブラーダ・デ・ウマウアカでは観光資源としての活用が進む一方で、環境保護や文化遺産の維持が求められています。現在、アルゼンチン政府や地域コミュニティが協力しながら、持続可能な観光と遺跡保護のバランスを図る取り組みを進めています。

ケブラーダ・デ・ウマウアカを訪れることで、南米先住民族の歴史やインカ文明の影響、コロニアル時代の遺産を学びながら、壮麗な自然景観を楽しむことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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