クスコの市街

クスコの市街
モインセン, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ペルー共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1983年
登録基準(ⅲ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻386p
英文タイトルCity of Cuzco

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

クスコの市街とは

インカ文明とキリスト教文化が交錯する都市

クスコの市街(City of Cuzco)は、ペルー南部に位置するアンデス山脈の歴史的な都市であり、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、インカ帝国の首都として栄え、スペイン植民地時代の影響を受けながらも、インカ文化の遺産を色濃く残しています。

歴史と文化的背景

クスコは、インカ帝国の中心地として、15世紀に大きく発展しました。都市は、インカの皇帝パチャクティによって整備され、宗教・行政の拠点となりました。インカの建築技術は高度であり、巨大な石を精密に積み上げた建造物が今も残っています。

しかし、1533年にスペイン人による征服が始まり、インカの建造物の上に植民地時代の建築が築かれました。スペイン統治下では、カトリック教会が都市を支配し、ヨーロッパ風の建築が発展しました。それでも、インカ文化は完全に消えることなく、現在のクスコにはインカとスペインの融合が見られます。

主要な遺跡と特徴

  • コリカンチャ(Qorikancha)
    インカ帝国の重要な神殿であり、太陽神インティを祀った場所。現在はサント・ドミンゴ修道院の一部となっている。
  • サクサイワマン(Sacsayhuamán)
    クスコ市を防衛するために築かれた巨大な石の要塞であり、インカ建築の精巧さが際立つ遺跡。
  • プラサ・デ・アルマス(Plaza de Armas)
    クスコ市の中心に位置する広場で、スペイン植民地時代のカテドラルや歴史的建築が並ぶ。
  • クスコ大聖堂(Catedral del Cuzco)
    スペイン統治時代に建設されたバロック様式のカテドラルであり、宗教的に重要な建築物。
  • サン・ブラス地区(Barrio de San Blas)
    伝統的な工芸品やアートが集まる地区で、石畳の道が魅力的な観光エリア。

文化と社会構造

クスコは、ペルーの文化的中心地のひとつであり、インカ時代の伝統とスペイン植民地時代の影響が融合しています。特に、インティ・ライミ(太陽祭)は、インカの伝統的な儀式を再現する祭りとして、毎年多くの観光客が訪れます。

また、クスコではペルー独特の食文化も楽しめます。代表的な料理にはクイ(ローストギニアピッグ)ロクロ・デ・パパ(ジャガイモのシチュー)があります。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、クスコ市では遺跡の保護活動が進められています。都市開発や観光の影響による保存の課題があるため、ペルー政府や地域コミュニティが協力しながら、維持管理を進めています。

クスコ市を訪れることで、インカ文明の壮大さとスペイン植民地時代の都市計画の融合を体験しながら、ペルーの豊かな歴史と文化を学ぶことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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