リマの歴史地区

ベルベット, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ペルー共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1988年/1991年範囲拡大、2023年範囲変更
登録基準(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻389p
英文タイトルHistoric Centre of Lima

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

リマの歴史地区とは

スペインによる南米支配の中心都市

リマ歴史地区(Historic Centre of Lima)は、ペルーの首都リマに位置する植民地時代の都市であり、1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、16世紀にスペイン人によって設立され、南アメリカにおけるスペイン植民地支配の中心地として発展しました。壮麗なバロック様式や新古典主義の建築が並び、ペルー独立の歴史とも深く関わる都市です。

歴史と文化的背景

リマは、1535年にスペインの征服者フランシスコ・ピサロによって設立され、「王たちの都市(La Ciudad de los Reyes)」と呼ばれました。スペイン統治下では、ペルー副王領の首都として機能し、政治・経済・宗教の中心地となりました。

都市には、スペインの植民地時代の影響を色濃く受けたバロック様式の教会や宮殿が多数建設されました。また、19世紀のペルー独立戦争では、リマが重要な舞台となり、独立後も国の中心として発展を続けました。

主要な遺跡と特徴

  • リマ大聖堂(Catedral de Lima)
    16世紀に建設されたカテドラルであり、バロック様式の装飾とフランシスコ・ピサロの墓があることで知られる。
  • アルマス広場(Plaza Mayor)
    植民地時代の都市の中心であり、政府宮殿や歴史的建築が並ぶ。
  • サン・フランシスコ修道院(Convento de San Francisco)
    美しいバロック様式の修道院であり、地下には有名なカタコンベ(地下墓地)が広がっている。
  • トーレ・タグレ宮殿(Palacio de Torre Tagle)
    18世紀に建設されたスペイン植民地時代の宮殿であり、豪華な装飾が特徴。
  • リマ市立劇場(Teatro Municipal de Lima)
    19世紀に設立された文化的なランドマークであり、多くの公演が行われる。

文化と社会構造

リマは、スペイン植民地時代の影響を受けながらも、ペルー独自の文化が発展した都市です。特に、ペルー料理、音楽、伝統舞踊の分野で国の文化を象徴する場所となっています。代表的な料理にはセビチェ(魚介のマリネ)アヒ・デ・ガジーナ(ペルー風チキンシチュー)があり、街には伝統的なレストランが数多くあります。

また、毎年開催されるリマ祭(Fiesta de Lima)では、伝統音楽や舞踏が披露され、街全体が祝祭の雰囲気に包まれます。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、リマ歴史地区では遺跡の保護活動が進められています。都市開発や観光の影響があるものの、ペルー政府や地域コミュニティが協力しながら、保存活動を続けています。

リマ歴史地区を訪れることで、スペイン植民地時代の壮麗な建築とペルー独立の歴史を学びながら、南アメリカの豊かな文化を体験することができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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