| 国 | ボリビア多民族国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1987年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅳ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻391p |
| 英文タイトル | City of Potosí |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ポトシの市街とは
世界最大級の銀山とともに繁栄した街
ポトシの市街(City of Potosí)は、ボリビア南西部に位置する歴史的な鉱山都市であり、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、16世紀から18世紀にかけて世界最大級の銀鉱山として繁栄し、スペイン帝国の経済を支えた重要な拠点でした。
歴史と文化的背景
ポトシは1545年にスペイン人によって設立され、セロ・リコ(Cerro Rico)と呼ばれる豊富な銀鉱床の発見により急速に発展しました。スペイン帝国は、ポトシの銀を利用してヨーロッパ経済を支え、大量の銀がスペインへ輸送されました。この鉱業の発展により、都市は急速に成長し、最盛期には人口が20万人を超え、当時世界で最も裕福な都市のひとつとされました。
しかし、18世紀以降、銀資源の枯渇とスペインの植民地支配の崩壊により、ポトシの繁栄は衰退しました。それでも、市街には植民地時代の歴史的建築が多く残り、ボリビアの文化遺産として重要な役割を果たしています。
主要な遺跡と特徴
- セロ・リコ(Cerro Rico)
世界最大級の銀鉱山がある山であり、現在も採掘が続けられている。 - カサ・デ・ラ・モネダ(Casa de la Moneda)
スペイン植民地時代の造幣局であり、銀貨の鋳造が行われた歴史的施設。 - ポトシ大聖堂(Catedral de Potosí)
16世紀に建設された壮麗な大聖堂であり、植民地時代の宗教建築が見られる。 - サン・ロレンソ教会(Iglesia de San Lorenzo)
美しいバロック様式の教会であり、豪華な装飾が特徴。 - アルマス広場(Plaza de Armas)
市街の中心に位置する広場であり、歴史的建造物に囲まれている。
文化と社会構造
ポトシの市街は、スペイン植民地時代の影響を受けながらも、ボリビア独自の文化が発展した都市です。特に、鉱業労働者の伝統が深く根付いており、鉱山の保護神「エル・ティオ(El Tío)」を祀る風習があります。また、毎年開催される鉱山労働者の祭りでは、伝統音楽や舞踏が披露され、地域文化が継承されています。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、ポトシの市街では遺跡の保護活動が進められています。しかし、鉱業活動による環境問題や歴史的建築の老朽化が課題となっており、持続可能な保護活動が求められています。ボリビア政府や地域コミュニティが協力しながら、遺跡の維持管理と観光の調和を図る取り組みを進めています。
ポトシの市街を訪れることで、スペイン植民地時代の鉱業の発展とボリビアの歴史を体験しながら、美しい街並みと豊かな文化を学ぶことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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