| 国 | ブラジル連邦共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1999年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻393p |
| 英文タイトル | Historic Centre of the Town of Diamantina |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ディアマンティーナの歴史地区とは
ダイヤモンド採掘で栄えた植民都市
ディアマンティーナの歴史地区(Historic Centre of the Town of Diamantina)は、ブラジル南東部ミナスジェライス州に位置する植民地時代の町であり、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。この町は、18世紀のダイヤモンド採掘によって発展し、ポルトガル植民地時代の都市計画と独特のバロック様式の建築が今も残っています。石畳の道やカラフルな建物が特徴的で、ブラジルの歴史と文化を色濃く反映した魅力的な地域です。
歴史と文化的背景
ディアマンティーナは、18世紀初頭にダイヤモンド鉱床が発見されたことで急速に発展しました。ポルトガル人による採掘が始まり、町はミナスジェライス州の鉱業の中心地として栄えました。ダイヤモンドはポルトガル王室にとって非常に重要な資源であり、厳重な管理のもとで採掘が行われました。
19世紀に入ると、ダイヤモンドの採掘量が減少し、町の経済は縮小しました。しかし、この衰退により植民地時代の建築や都市構造が良好な状態で維持されることとなり、現在ではブラジルで最も保存状態の良い歴史的町のひとつとして評価されています。
主要な遺跡と特徴
- ディアマンティーナ大聖堂(Catedral Metropolitana de Diamantina)
18世紀に建設された荘厳な大聖堂であり、バロック様式の装飾が特徴的。 - チハカの家(Casa da Chica da Silva)
かつてダイヤモンド商人と関係を持った著名な女性チハカ・ダ・シルバの邸宅として知られ、美しい植民地時代の建築が見られる。 - エスコアード広場(Praça do Mercado)
町の中心広場であり、歴史的建造物に囲まれた賑やかなエリア。 - ポルト・ダ・ガロテーラ(Porto da Garroteira)
ダイヤモンドの流通に関連する歴史的な水路の跡地。 - エスパードロ修道院(Igreja do Senhor do Bonfim)
美しいバロック様式の教会であり、宗教的に重要な建造物。
文化と社会構造
ディアマンティーナの歴史地区は、ポルトガル植民地時代の影響を受けながらも、ブラジル独自の文化が発展した町です。特に、伝統音楽、工芸品、民族舞踊が盛んであり、地域の文化的アイデンティティを形成しています。また、毎年開催されるディアマンティーナ音楽祭では、伝統的なブラジル音楽や現代音楽が融合し、多くの観光客が訪れます。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、ディアマンティーナの歴史地区では遺跡の保護活動が進められています。都市開発が進む中で、歴史的建築の維持が重要視されており、ブラジル政府や地域コミュニティが協力しながら、保存活動を続けています。
ディアマンティーナの歴史地区を訪れることで、ポルトガル植民地時代の都市計画とブラジルのダイヤモンド採掘の歴史を体験しながら、美しい街並みと豊かな文化を楽しむことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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