ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡

ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡
ハレー・パチェコ・デ・オリヴェイラ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ブラジル連邦共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2017年
登録基準(ⅵ)
その他の区分負の遺産
公式テキストページ中巻398p
英文タイトルValongo Wharf Archaeological Site

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡とは

奴隷貿易がなされた港の遺跡(負の遺産)

ヴァロンゴ埠頭考古遺跡(Valongo Wharf Archaeological Site)は、ブラジルのリオデジャネイロに位置する歴史的な埠頭の遺跡であり、2017年にユネスコの世界遺産に登録されました。この場所は、南米最大級の奴隷貿易の上陸地点として知られ、19世紀にはアフリカからブラジルに到着した数百万の奴隷がこの埠頭を経由しました。

歴史と文化的背景

ヴァロンゴ埠頭は、1811年に建設され、ブラジル帝国時代の奴隷貿易の主要な拠点として機能しました。埠頭では、アフリカから到着した奴隷が売買され、リオデジャネイロを中心に農業や鉱業の労働力として供給されました。

しかし、1831年にブラジルで奴隷貿易が正式に禁止されると、埠頭は役割を失い、1860年代には埋め立てられました。その後、遺跡は長らく忘れられていましたが、考古学的発掘によって埠頭の遺構が発見され、ブラジルの歴史の重要な証拠として再評価されることとなりました。

主要な遺跡と特徴

  • ヴァロンゴ埠頭の石畳(Paved Wharf Remains)
    奴隷船が到着し、奴隷たちが最初にブラジルの地を踏んだ場所。
  • 考古学的出土品(Archaeological Findings)
    奴隷たちが持ち込んだ装飾品、宗教的な遺物、生活用品が発掘された。
  • 記念碑と歴史的展示(Memorial and Historical Displays)
    埠頭の歴史を伝える展示が整備され、奴隷貿易の歴史を後世に伝えている。

文化と社会構造

ヴァロンゴ埠頭は、ブラジルのアフロ系コミュニティにとって歴史的記憶の象徴であり、奴隷貿易による苦難とその影響を伝える重要な遺産です。この場所は、ブラジルの多文化社会におけるアフロ・ブラジル文化の形成に深く関わっています。

また、現在ではこの遺跡を巡る教育プログラムが組まれ、人々が植民地時代の奴隷貿易とその社会的影響について学ぶ機会を提供しています。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、ヴァロンゴ埠頭考古遺跡では遺跡の保護活動が進められています。都市開発や観光の影響を受けながらも、ブラジル政府や地域コミュニティが協力しながら、維持管理が進められています。

ヴァロンゴ埠頭考古遺跡を訪れることで、ブラジルの奴隷貿易の歴史とアフロ・ブラジル文化の形成について学びながら、過去の出来事を記憶し、未来の世代へ伝えることができます。この地域は、歴史的な苦難を乗り越えてきた人々の物語を語り継ぐための重要な文化遺産となっています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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