海港都市バルパライソの歴史地区

海港都市バルパライソの歴史地区
ジュリア・スマンギル, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
チリ共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2003年
登録基準(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ中巻398p
英文タイトルHistoric Quarter of the Seaport City of Valparaíso

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

海港都市バルパライソの歴史地区とは

急斜面に築かれた港町

海港都市バルパライソの歴史地区(Historic Quarter of the Seaport City of Valparaíso)は、チリのバルパライソに位置する歴史的な港湾都市であり、2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、南米の海上貿易の拠点として19世紀に繁栄し、独特の都市構造とカラフルな建築が特徴的です。

歴史と文化的背景

バルパライソは、16世紀にスペイン人によって設立されましたが、特に19世紀の太平洋交易の発展により急速に成長しました。パナマ運河が開通する前の時代には、南アメリカの主要な港のひとつとして機能し、ヨーロッパや北米との貿易の拠点となりました。

移民も多く、チリ国内でも特にヨーロッパの影響を受けた都市文化が形成されました。都市は急な丘陵地に広がり、曲がりくねった階段やエレベーター(フニクラ)を使った独特の都市設計が特徴的です。

主要な遺跡と特徴

  • セロ・アレグレとセロ・コンセプシオン(Cerro Alegre & Cerro Concepción)
    カラフルな建築とアートギャラリーが並ぶ丘陵地区。
  • 港湾地区(Zona Portuaria)
    19世紀の貿易の中心地として栄えた歴史的な港。
  • バルパライソ市庁舎(Edificio de la Intendencia de Valparaíso)
    植民地時代の行政建築であり、美しいファサードを持つ。
  • エレベーター群(Ascensores de Valparaíso)
    街の丘陵地を結ぶ歴史的なフニクラ(ケーブルカー)。
  • 議会宮殿(Palacio Baburizza)
    ヨーロッパ風の壮麗な建築であり、現在は美術館として公開。

文化と社会構造

海港都市バルパライソの歴史地区は、芸術と文化の中心地としても知られています。特に、ストリートアートが盛んであり、街の壁や建物は色鮮やかな絵で飾られています。

また、バルパライソは音楽や文学の街としても有名であり、詩人パブロ・ネルーダの邸宅があることでも知られています。街の活気あふれる雰囲気は、多様な文化の融合を象徴しています。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、海港都市バルパライソの歴史地区では遺跡の保護活動が進められています。しかし、急速な都市開発や環境問題への対応が求められる中、チリ政府や地域コミュニティが協力しながら、維持管理を進めています。

海港都市バルパライソの歴史地区を訪れることで、南米の港湾貿易の歴史と文化を体験しながら、美しい街並みとアートが融合するユニークな景観を楽しむことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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