メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス

メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス
メナズク, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
メキシコ合衆国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2007年
登録基準(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻420p
英文タイトルCentral University City Campus of the Universidad Nacional Autónoma de México (UNAM)

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパスとは

メキシコの伝統文化と壁画運動が生きる大学都市

メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス(Central University City Campus of the Universidad Nacional Autónoma de México, UNAM)は、メキシコシティ南部のコヨアカン地区に位置する広大な大学キャンパスであり、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。このキャンパスは、20世紀の都市計画、建築、芸術の融合を象徴する遺産であり、ラテンアメリカにおける近代的な教育施設の代表例とされています。

歴史的背景

メキシコ国立自治大学(UNAM)は、1551年に設立されたラテンアメリカ最古の大学のひとつであり、メキシコの高等教育の中心的存在です。1950年代に、メキシコシティに点在していた大学施設を統合するために、新たなキャンパスの建設が計画されました。

このキャンパスの設計には、60名以上の建築家、技術者、芸術家が関わり、都市計画、建築、景観デザイン、芸術を統合した革新的な空間が誕生しました。キャンパスは、かつての溶岩層の上に建設され、自然環境と調和した設計が特徴です。

主要な施設と特徴

中央大学都市キャンパスには、学術施設だけでなく、文化・スポーツ施設も充実しています。

  • 中央図書館(Biblioteca Central)
    メキシコの著名な壁画家フアン・オゴルマンによる巨大なモザイク壁画が施されており、アステカ文明とスペイン植民地時代の歴史を表現しています。
  • オリンピック・スタジアム(Estadio Olímpico Universitario)
    1952年に建設され、1968年のメキシコオリンピックのメイン会場として使用されました。現在もスポーツイベントや文化活動の場として活用されています。
  • 学長塔(Rectorate Tower)
    ダビド・アルファロ・シケイロスによる壁画が施された建物で、大学の行政機関が入っています。
  • 彫刻の空間(Espacio Escultórico)
    火山岩盤を囲むように配置された現代彫刻群で、芸術と自然の融合を象徴しています。

文化的価値と遺産保護

中央大学都市キャンパスは、近代建築と都市計画の傑作として評価されており、ラテンアメリカにおける教育と文化の発展を象徴する存在です。建築、芸術、景観デザインが一体となったこのキャンパスは、メキシコのアイデンティティを形成する重要な要素となっています。

ユネスコの世界遺産登録後、メキシコ政府や大学当局による保護活動が進められています。建築物の修復や維持管理が行われ、学生や訪問者にとって学びと文化の場として活用されています。

現代における意義

中央大学都市キャンパスは、教育、建築、芸術の融合を学ぶ場として重要な役割を果たしています。メキシコの高等教育の発展を象徴するこのキャンパスは、世界的にも評価されており、学問と文化の交流の場として機能しています。

この遺産を訪れることで、メキシコの近代建築と教育の歴史を学びながら、壮大なキャンパスの景観と文化的な価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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