ESMA 博物館と記憶の場:拘禁と拷問、虐殺のかつての機密拠点

ESMA 博物館と記憶の場:拘禁と拷問、虐殺のかつての機密拠点
カミロ・デル・セロ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
アルゼンチン共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2023年
登録基準(ⅵ)
その他の区分負の遺産
公式テキストページ中巻421p
英文タイトルESMA Museum and Site of Memory – Former Clandestine Center of Detention, Torture and Extermination

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ESMA 博物館と記憶の場:拘禁と拷問、虐殺のかつての機密拠点とは

軍事政権下で行われた人権侵害の記憶と教訓を伝える遺産

ESMA博物館と記憶の場(ESMA Museum and Site of Memory – Former Clandestine Center of Detention, Torture and Extermination)は、アルゼンチンのブエノスアイレスに位置する歴史的な施設であり、2023年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、1976年から1983年までの軍事独裁政権下で行われた人権侵害の記憶を伝える重要な場所であり、過去の歴史を後世に伝えるための教育的な役割を果たしています。

歴史的背景

ESMA(Escuela Superior de Mecánica de la Armada)は、もともとアルゼンチン海軍の機関学校として設立されました。しかし、軍事独裁政権の時代には、反政府活動家や市民を拘束し、拷問や殺害を行う秘密の拘禁施設として使用されました。

この施設では、数千人もの人々が拘束され、行方不明となりました。アルゼンチンの「汚い戦争」(Guerra Sucia)と呼ばれるこの時代には、政府が反体制派を弾圧し、多くの市民が犠牲となりました。現在、ESMA博物館は、この暗い歴史を記憶し、人権の尊重を促進する場として機能しています。

主要な施設と特徴

ESMA博物館には、当時の施設がそのまま保存されており、訪問者は過去の出来事を学ぶことができます。

  • 拷問室
    かつて使用されていた部屋が保存され、当時の残虐行為を伝えています。
  • 被害者の証言
    生存者や犠牲者の家族の証言を通じて、過去の出来事を記録しています。
  • 歴史的資料の展示
    軍事独裁政権時代の資料や写真を展示し、歴史を振り返る場となっています。

文化的価値と遺産保護

ESMA博物館と記憶の場は、人権侵害の歴史を記憶し、過去の過ちを繰り返さないための教育的な役割を果たす遺産です。ユネスコの世界遺産登録後、アルゼンチン政府や国際機関による保護活動が進められています。施設の修復や維持管理が行われ、訪れる人々に歴史を伝える場として活用されています。

現代における意義

ESMA博物館と記憶の場は、人権と正義の重要性を学ぶ場として、世界中の人々に影響を与えています。過去の歴史を振り返りながら、未来の世代へ向けて人権の尊重と平和の理念を伝えることが求められています。

この遺産を訪れることで、アルゼンチンの歴史と人権問題を学びながら、過去の教訓を未来へとつなげることができます。今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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