| 国 | ブラジル連邦共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1987年 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻422p |
| 英文タイトル | Brasilia |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ブラジリアとは
未開の地に建設されたブラジルの新首都
ブラジリア(Brasília)は、ブラジルの首都であり、1960年に建設された計画都市です。都市計画の革新性と建築の独創性が評価され、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。ブラジリアは、都市計画家ルシオ・コスタと建築家オスカー・ニーマイヤーによって設計され、近代建築と都市計画の傑作として知られています。
歴史的背景
ブラジル政府は、国の発展と内陸部の開発を目的として、新たな首都の建設を決定しました。1956年に計画が開始され、わずか4年後の1960年にブラジリアは正式に首都となりました。都市の設計は、飛行機の形を模した「パイロット・プラン」と呼ばれる独特のレイアウトを採用し、行政区域、居住区域、商業区域が明確に分けられています。
建築と都市計画の特徴
ブラジリアの都市設計は、モダニズム建築の理念を体現しており、幾何学的な配置と広大な公共空間が特徴です。
- 三権広場(Praça dos Três Poderes)
行政の中心地であり、大統領府(プラナルト宮殿)、国会議事堂、最高裁判所が配置されています。 - ブラジリア大聖堂(Catedral Metropolitana de Brasília)
ニーマイヤーによる設計で、空に向かって広がる16本のコンクリートの柱が特徴的なモダンな教会です。 - 国立劇場(Teatro Nacional Cláudio Santoro)
ピラミッド型の構造を持ち、ブラジルの文化活動の中心地となっています。 - エスプラナーダ・ドス・ミニステリオス(Esplanada dos Ministérios)
連邦政府の省庁が並ぶ区域で、都市の機能的な設計を象徴しています。
文化的価値と遺産保護
ブラジリアは、都市計画と建築の革新性を示す世界的なモデルとして評価されています。都市全体が統一されたデザインを持ち、モダニズム建築の理念を反映した空間構成が特徴です。ユネスコの世界遺産登録後、ブラジル政府による保護活動が進められ、都市の景観維持と歴史的建造物の保存が行われています。
現代における意義
ブラジリアは、都市計画の理想と現実を学ぶ場として重要な役割を果たしています。計画都市としての成功と課題を通じて、持続可能な都市設計のあり方を考える機会を提供しています。
この遺産を訪れることで、ブラジルの近代建築と都市計画の歴史を学びながら、壮大な都市景観と文化的な価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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