| 国 | ウルグアイ東方共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2021年 |
| 登録基準 | (ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻426p |
| 英文タイトル | The work of engineer Eladio Dieste: Church of Atlántida |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
技術者エラディオ・ディエステの作品:アトランティーダの教会とは
ラテンアメリカで生まれた近代建築の傑作
技師エラディオ・ディエステの作品:アトランティダ教会(The work of engineer Eladio Dieste: Church of Atlántida)は、ウルグアイのエスタシオン・アトランティダに位置する近代建築の傑作であり、2021年にユネスコの世界遺産に登録されました。この教会は、20世紀後半のラテンアメリカにおける革新的な建築技術の象徴であり、エラディオ・ディエステ(1917-2000)が開発した強化レンガ構造を活用した独創的なデザインが特徴です。
歴史的背景
アトランティダ教会は、1960年に完成し、イタリアの初期キリスト教建築や中世の宗教建築に着想を得た設計が施されています。ディエステは、限られた資源の中で最大限の構造的安定性と美的効果を追求し、レンガを用いた革新的な建築技術を確立しました。この技術は、ラテンアメリカの建築に大きな影響を与え、社会的平等の理念を反映した建築として評価されています。
建築と特徴
アトランティダ教会は、波打つような曲線を持つレンガ壁と、同じく波状の屋根を特徴としています。これらは、ディエステが開発したガウス型ヴォールトと呼ばれる強化レンガ構造によって支えられています。
- 鐘楼(ベルタワー)
教会の右側に位置し、レンガを積み上げた開放的な構造が特徴です。 - 地下洗礼堂
教会の左側にあり、三角形の入口を持ち、中央のオクルス(円形の採光窓)から光が差し込む設計となっています。 - 内部空間
自然光を活かした設計が施され、レンガの質感と曲線が調和した独特の雰囲気を生み出しています。
文化的価値と遺産保護
アトランティダ教会は、ラテンアメリカの近代建築の発展を象徴する遺産であり、ディエステの革新的な技術が世界的に評価されています。ユネスコの世界遺産登録後、ウルグアイ政府や地域コミュニティによる保護活動が進められ、建築の維持管理が行われています。
現代における意義
アトランティダ教会は、建築技術の革新と社会的理念の融合を学ぶ場として重要な役割を果たしています。ディエステの設計は、限られた資源の中で最大限の美しさと機能性を追求したものであり、持続可能な建築のあり方を考える上で貴重な参考となります。
この遺産を訪れることで、ウルグアイの建築史と技術革新の歴史を学びながら、壮大な景観と文化的な価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

コメント