| 国 | アメリカ合衆国 カナダ |
|---|---|
| 登録区分 | 自然遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1979年/1992年、1994年範囲拡大 |
| 登録基準 | (ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻448p |
| 英文タイトル | Kluane / Wrangell-St. Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセクとは
2 つの国にまたがる世界最大規模の自然保護区
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク(Kluane / Wrangell-St. Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek)は、カナダのユーコン準州とブリティッシュコロンビア州、アメリカ合衆国のアラスカ州にまたがる広大な自然保護区であり、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、世界最大級の非極地氷原と壮大な山岳景観を持つ地域であり、豊かな生態系と地質学的な価値を兼ね備えています。
自然環境と生態系
この地域は、北米大陸の分水嶺に位置し、氷河、山岳地帯、森林、河川が広がる壮大な自然景観を形成しています。
- 氷河と氷原
世界最大級の非極地氷原が広がり、200以上の氷河が存在します。これらの氷河は、地球の気候変動の影響を観察する重要な場所となっています。 - 山岳地帯
標高5,489メートルのセント・イライアス山をはじめとする高峰が連なり、険しい地形が特徴です。 - 生物多様性
グリズリー、カリブー、ダル羊、オオカミなどの野生動物が生息し、豊かな生態系が維持されています。 - 海岸線とフィヨルド
グレイシャー・ベイでは、氷河が海へと流れ込み、壮大なフィヨルド景観を形成しています。
地質学的価値
この地域は、地球の地質学的進化を示す貴重な証拠を持つ場所として評価されています。
- 氷河の形成と変化
氷河の移動と融解が進行しており、地球温暖化の影響を研究する重要な拠点となっています。 - 地殻変動
この地域は、現在も活発な地殻変動が続いており、山岳地帯の形成過程を観察することができます。
文化的価値と遺産保護
クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセクは、自然保護と地球環境の研究において重要な役割を果たす遺産として評価されています。ユネスコの世界遺産登録後、カナダとアメリカの環境保護機関が協力し、公園の生態系を維持するための取り組みを進めています。
また、この地域は先住民族の伝統的な土地であり、彼らの文化や歴史を尊重する活動も行われています。公園内では、持続可能な観光の推進や環境教育プログラムが実施され、訪れる人々に自然保護の重要性を伝えています。
現代における意義
クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセクは、地球環境の変化と保護の必要性を学ぶ場として、世界的に注目されています。氷河地形、森林、野生動物の共存を通じて、持続可能な環境管理の重要性を示しています。
この遺産を訪れることで、カナダとアメリカの自然と文化の融合を学びながら、壮大な景観と生態系の多様性を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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