エヴォラの歴史地区

エヴォラの歴史地区
パオロ・クエルチ, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
ポルトガル共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1986年
登録基準(ⅱ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ下巻133p
英文タイトルHistoric Centre of Évora

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

エヴォラの歴史地区とは

2,000 年の歴史を伝える「博物館都市」

エヴォラ歴史地区は、ポルトガル南部アレンテージョ地方に位置する都市エヴォラの旧市街を中心とした歴史的地域であり、1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、ローマ時代から続く長い歴史を持ち、ポルトガルの黄金時代に王室の居住地として栄えた貴重な文化遺産として評価されています。

地理と歴史的背景

エヴォラは、ローマ時代に都市として発展し、15世紀にはポルトガル王室の拠点となったことで文化的・建築的に大きく発展しました

  • ローマ時代の遺産
    紀元前1世紀にローマ帝国の支配下に入り、都市として整備されました。現在もローマ神殿(ディアナ神殿)などの遺構が残っています。
  • イスラム時代の影響
    8世紀にムーア人の支配下に入り、都市の防衛施設や建築様式にイスラム文化の影響が見られます。
  • ポルトガル王室の拠点
    15世紀にポルトガル王室がエヴォラを居住地としたことで、宮殿や修道院が建設され、都市の景観が大きく変化しました。

主要な建築物と特徴

エヴォラ歴史地区には、異なる時代の文化が融合した歴史的建造物が多数存在します

  • ディアナ神殿
    ローマ時代に建設された神殿で、ポルトガル国内で最も保存状態の良いローマ建築の一つです。
  • エヴォラ大聖堂
    12世紀に建設されたゴシック様式の大聖堂で、ポルトガルの宗教建築の発展を象徴しています。
  • サン・フランシスコ教会と骨の礼拝堂
    16世紀に建設された教会で、内部には人骨で装飾された礼拝堂があり、死の哲学を象徴する空間となっています。
  • 王宮(パラシオ・ドス・コンデス・デ・バスト)
    15世紀に建設された王宮で、ポルトガル王室の居住地として使用されました。

文化的価値と遺産保護

エヴォラ歴史地区は、ポルトガルの都市発展と建築の歴史を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、ポルトガル政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復や都市景観の維持管理が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。

現代における意義

エヴォラ歴史地区は、都市計画と文化の融合を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ローマ時代から続く都市構造や建築様式の変遷を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、ポルトガルの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と都市の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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