ベルナール・ガニョン, CC0, via Wikimedia Commons
| 国 | イタリア共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1996年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ)(ⅴ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻177p |
| 英文タイトル | The Trulli of Alberobello |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
アルベロベッロのトゥルッリとは
奇妙な屋根の「トゥルッリ」が立ち並ぶ街
アルベロベッロのトゥルッリは、イタリア南部プーリア州に位置する独特な石造建築群であり、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、先史時代から続く伝統的な建築技術を保持し、モルタルを使用しない乾式構造の住居として、ヨーロッパ建築史において特異な存在として評価されています。
地理と歴史的背景
アルベロベッロは、プーリア州のムルジャ地方に広がる丘陵地帯に位置し、石灰岩が豊富な土地を活かした建築技術が発展しました。
- 乾式構造の建築技術
トゥルッリは、モルタルを使用せず、石灰岩を積み上げる技法で建設されました。この技術は、税制上の理由から一時的な建築物として扱われるために発展したとされています。 - 18世紀から19世紀の都市形成
アルベロベッロでは、トゥルッリが集合住宅として発展し、独特の都市景観を形成しました。 - ユネスコ世界遺産登録
1996年にユネスコの世界遺産に認定され、伝統的な建築技術の保存と観光資源としての活用が進められています。
主要な建築物と特徴
アルベロベッロのトゥルッリには、異なる時代の建築様式が融合した歴史的建造物が多数存在します。
- トゥルッロ・ソヴラーノ
唯一の二階建てトゥルッリで、内部には歴史的な家具や装飾が保存されています。 - カーサ・ダモーレ
アルベロベッロで最初に公式な建築許可を得た建物で、都市の発展を象徴する建造物です。 - アイア・ピッコラ地区
商業施設がなく、伝統的な住居としてのトゥルッリが保存されている地域です。
文化的価値と遺産保護
アルベロベッロのトゥルッリは、ヨーロッパの建築技術と都市発展の歴史を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。
ユネスコの世界遺産登録後、イタリア政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復や都市景観の維持管理が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。
現代における意義
アルベロベッロのトゥルッリは、建築技術と文化の融合を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、乾式構造の建築技術と都市景観の共存を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、イタリアの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

コメント