トドル・ボジノフ / Тодор Божинов, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
| 国 | ブルガリア共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1979年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻187p |
| 英文タイトル | Boyana Church |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ボヤナの教会とは
ブルガリア帝国の栄華をしのぶ華麗なフレスコ画をもつ教会
ボヤナ教会は、ブルガリアの首都ソフィア郊外に位置する中世の正教会建築であり、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。この教会は、10世紀から19世紀にかけて建設・拡張され、特に1259年に描かれたフレスコ画が東ヨーロッパの中世美術の傑作として評価されている貴重な文化遺産です。
地理と歴史的背景
ボヤナ教会は、ソフィアの南西部、ボヤナ地区に位置し、豊かな自然環境に囲まれた静かな場所にあります。
- 10世紀の創建
最初の教会は10世紀に建設され、小規模な一室構造の礼拝堂でした。 - 13世紀の拡張
セバストクラトル・カロヤンの命により、二階建ての建物が増築され、内部には精巧なフレスコ画が描かれました。 - 19世紀の最終的な拡張
地元の信徒の寄付によって西側に新たな建物が加えられ、現在の教会の形が完成しました。
主要な建築物と特徴
ボヤナ教会には、異なる時代の建築様式が融合した歴史的建造物が多数存在します。
- 東側の教会(10世紀)
最も古い部分で、シンプルなクロスヴォールト構造を持つ小規模な礼拝堂です。 - 中央の教会(13世紀)
二階建ての構造を持ち、内部には1259年に描かれたフレスコ画が保存されています。 - 西側の教会(19世紀)
地元の信徒によって建設され、教会の規模が拡張されました。
フレスコ画の芸術的価値
ボヤナ教会のフレスコ画は、中世ブルガリア美術の最高峰とされ、リアルな表現と豊かな色彩が特徴です。
- キリストと聖人の肖像
1259年のフレスコ画には、キリスト、聖ニコラス、聖パンテレイモンなどの宗教的な人物が描かれています。 - ブルガリア王室の肖像
当時のブルガリア王コンスタンティン・ティフと王妃イレーネの肖像が描かれ、歴史的な価値を持っています。 - 聖書の場面
キリストの生涯を描いた場面が多数あり、宗教的な物語を視覚的に伝えています。
文化的価値と遺産保護
ボヤナ教会は、ブルガリアの宗教建築と美術の発展を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。
ユネスコの世界遺産登録後、ブルガリア政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復やフレスコ画の保存が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。
現代における意義
ボヤナ教会は、宗教建築と芸術の融合を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、中世ブルガリアの宗教美術と建築の発展を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、ブルガリアの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と宗教建築の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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