イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)

イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)
インビアッジョコモンズ, パブリックドメイン, via Wikimedia Commons
イタリア共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2011年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ下巻190p
英文タイトルLongobards in Italy. Places of the power (568-774 A.D.)

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)とは

200 年の歴史をもつロンゴバルド王国の拠点

イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)は、イタリア各地に点在する歴史的建造物群であり、2011年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、ロンゴバルド族がイタリアに定住し、独自の文化と建築様式を発展させたことを示す貴重な証拠として評価されています。

地理と歴史的背景

ロンゴバルド族は、ゲルマン系の民族であり、568年にイタリア北部へ侵入し、ロンゴバルド王国を建国しました

  • 王国の成立と拡大
    ロンゴバルド族は北イタリアを支配し、さらに中部にスポレート公国、南部にベネヴェント公国を築きました。
  • 文化の融合
    ローマ建築、ビザンティン様式、ゲルマン文化が融合し、独自の建築様式が発展しました。
  • 王国の終焉
    774年、カール大帝によってロンゴバルド王国は滅ぼされましたが、その建築遺産は現在も残されています。

主要な建築物と特徴

この遺産には、ロンゴバルド王国の宗教・政治の中心地として機能した建造物が含まれます

  • チヴィダーレ・デル・フリウーリの司教関連建造物群
    8世紀に建設された小礼拝堂があり、ロンゴバルドの宗教文化を伝えています。
  • ブレシアの修道院建造物群
    サン・サルヴァトーレ修道院などが含まれ、ロンゴバルドの修道院建築の典型例です。
  • カステルセプリオの城塞と教会
    古代ローマの城塞を改修し、ロンゴバルドの防衛拠点として利用されました。
  • スポレートのサン・サルヴァトーレ聖堂
    ロンゴバルドの都市バシリカの好例であり、独特の装飾が施されています。
  • クリトゥンノの小神殿
    古代ローマ建築の影響を受けた初期キリスト教建築です。
  • ベネヴェントのサンタ・ソフィア教会
    760年頃に建設され、ビザンティン様式の影響が見られます。
  • モンテ・サンタンジェロのサン・ミケーレ聖域
    5世紀末から巡礼地として発展し、ロンゴバルド族によって建造物群が整備されました。

文化的価値と遺産保護

この遺産は、ヨーロッパの中世建築の発展と宗教文化の変遷を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、イタリア政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復や景観の維持管理が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。

現代における意義

この遺産は、古代から中世への建築様式の変遷を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ロンゴバルド族の文化的影響とその後のヨーロッパ建築の発展を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、イタリアの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と宗教建築の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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