アロンソ・デ・メンドーサ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | スペイン |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1986年/2016年範囲変更 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻210p |
| 英文タイトル | Old Town of Cáceres |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
カセレスの旧市街とは
大航海時代に中継点として繁栄した街
カセレス旧市街は、スペイン西部のエストレマドゥーラ州に位置する歴史的な都市景観であり、1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、ローマ時代からイスラム支配、キリスト教徒による再征服を経て発展し、多様な建築様式が融合した貴重な文化遺産として評価されています。
地理と歴史的背景
カセレスは、イベリア半島の交易路の要所として発展し、異なる文化が交錯する都市として歴史を刻んできました。
- ローマ時代の起源
紀元前25年にローマ人によって都市が建設され、城壁や道路網が整備されました。 - イスラム支配と建築の影響
8世紀から12世紀にかけてイスラム勢力が支配し、防衛のための塔や城壁が築かれました。 - キリスト教徒による再征服
13世紀にカスティーリャ王国の支配下に入り、ゴシック様式やルネサンス様式の建築が加えられました。
主要な建築物と特徴
カセレス旧市街には、異なる時代の建築様式が融合した歴史的建造物が多数存在します。
- ブハコ塔(Torre del Bujaco)
イスラム時代に建設された防衛塔で、カセレスの象徴的な建造物です。 - サンタ・マリア教会
13世紀から16世紀にかけて建設されたゴシック様式の教会で、内部には貴族の墓碑が残されています。 - アルモハデ時代の城壁
イスラム勢力が築いた城壁で、スペインにおけるムーア人の防衛建築の典型例です。 - 貴族の館
15世紀から16世紀にかけて建設された貴族の邸宅が多数残り、ルネサンス様式の装飾が施されています。
文化的価値と遺産保護
カセレス旧市街は、スペインの歴史と文化を象徴する遺産として、世界的に重要な価値を持っています。
ユネスコの世界遺産登録後、スペイン政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復や景観の維持管理が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。
現代における意義
カセレス旧市街は、異文化の融合と都市建築の発展を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ローマ時代からイスラム文化、キリスト教文化が交錯する都市景観を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、スペインの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と都市の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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