カナダ、ナナイモ出身のデイビッド・スタンリー, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
| 国 | ポルトガル共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1983年 |
| 登録基準 | (ⅳ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻215p |
| 英文タイトル | Central Zone of the Town of Angra do Heroismo in the Azores |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモとは
大航海時代の寄港地として発展した港町
アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモは、ポルトガル領アゾレス諸島のテレイラ島に位置する歴史的な都市景観であり、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、15世紀から19世紀にかけて大西洋航路の重要な寄港地として発展し、海洋探検時代の歴史を伝える貴重な文化遺産として評価されています。
地理と歴史的背景
アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモは、大西洋の中央に位置し、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカを結ぶ航路の要所として機能しました。
- 海洋探検時代の寄港地
15世紀から19世紀にかけて、アフリカや東西インド諸島を航行する船団の補給地として利用されました。 - 都市計画の特徴
自然の地形を活かしながら、碁盤目状の都市設計が導入され、風向きを考慮した街路配置が施されました。 - 軍事防衛施設の整備
400年以上の歴史を持つサン・セバスティアン要塞やサン・ジョアン・バプティスタ要塞が築かれ、都市の防衛を強化しました。
主要な建築物と特徴
アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモには、海洋探検時代の影響を受けた歴史的建造物が多数存在します。
- サンティシモ・サルバドール・ダ・セ大聖堂
1534年に建設され、アゾレス諸島の宗教的中心地として機能しました。 - ミゼリコルディア教会
バロック様式の壮麗な装飾を持つ教会で、都市の宗教的発展を象徴しています。 - フランシスコ会・イエズス会の修道院
17世紀に建設され、教育や文化の発展に貢献しました。
文化的価値と遺産保護
アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモは、海洋探検時代の都市計画と軍事防衛の発展を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。
ユネスコの世界遺産登録後、ポルトガル政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、1980年の地震による被害からの復興が進められ、歴史的建造物の修復や都市景観の維持管理が強化されています。
現代における意義
アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモは、海洋探検時代の歴史と都市建築の融合を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ヨーロッパと新世界を結ぶ航路の発展を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、ポルトガルの航海史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と都市の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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