セント・キルダ諸島

セント・キルダ諸島
英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
登録区分複合遺産
世界遺産登録年1986年/2004年、2005年範囲拡大
登録基準(ⅲ)(ⅴ)(ⅶ)(ⅸ)(ⅹ)
その他の区分文化的景観
公式テキストページ下巻244p
英文タイトルSt Kilda

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

セント・キルダ諸島とは

北大西洋上にある海鳥の楽園

セント・キルダは、スコットランドの西方約160kmに位置する孤立した火山群島であり、1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、自然環境と文化的景観の両面で価値を持つ「複合遺産」として認定されており、ヨーロッパ最大級の海鳥繁殖地と、過酷な環境下で営まれた人々の生活の痕跡を伝える貴重な遺産です。

地理と歴史的背景

セント・キルダは、ヒルタ島、ダン島、ソアイ島、ボレライ島の4つの主要な島と、周囲の海食柱(スタック)から構成される火山群島です。

  • 海鳥の楽園
    島々にはヨーロッパ最大級の海鳥繁殖地があり、特にカツオドリやニシツノメドリの生息地として知られています。
  • 人類の定住と生活
    約2000年以上にわたり人々が居住し、海鳥の狩猟や羊の放牧を中心とした自給自足の生活を営んでいました。
  • 1930年の住民退去
    1930年、厳しい生活環境と経済的困難により、最後の住民が島を離れ、セント・キルダは無人島となりました。

主要な遺構と特徴

セント・キルダには、人々の生活の痕跡を伝える建造物や自然環境が残されています

  • クレイツ(Cleitean)
    島独特の乾式石積みの貯蔵庫で、食料や漁具の保管に使用されました。
  • 伝統的な石造住宅
    住民が暮らしていた石造りの家屋が残り、過酷な環境下での生活の様子を伝えています。
  • 海食崖と海鳥の生息地
    ヨーロッパ最大級の海食崖が広がり、豊かな生態系を形成しています。

文化的価値と遺産保護

セント・キルダは、人類の適応力と自然環境の保護を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、スコットランド政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、海鳥の生息環境の維持や歴史的建造物の修復が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。

現代における意義

セント・キルダは、自然と人類の共存の歴史を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、孤立した環境での生活の痕跡と、豊かな生態系を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、スコットランドの歴史と自然環境の融合を学びながら、壮大な景観と島の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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