| 国 | スペイン |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1986年/2001年範囲拡大、2016年範囲変更 |
| 登録基準 | (ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻329p |
| 英文タイトル | Mudejar Architecture of Aragon |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
アラゴンのムデハル様式建築とは
イスラム教とキリスト教の文化が融合した建築
アラゴンのムデハル様式の建築は、スペイン北東部アラゴン地方に位置する歴史的な建築群であり、1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。その後、2001年に登録範囲が拡大され、現在ではテルエル、カラタユ、セルベラ・デ・ラ・カニャーダ、トベド、サラゴサなどの都市に点在するムデハル様式の建築物が含まれています。
地理と歴史的背景
ムデハル様式は、12世紀のレコンキスタ(国土回復運動)後のスペインにおける独特の建築様式であり、イスラム建築の伝統とゴシック様式が融合したものです。アラゴン地方では、この様式が特に発展し、17世紀初頭まで続きました。
- イスラム建築の影響
レコンキスタ後もイスラム建築の技術が継承され、レンガ造りや釉薬を施したタイルの装飾が特徴となりました。 - ゴシック様式との融合
ムデハル様式は、ゴシック建築の構造を取り入れながら、イスラムの装飾技術を活かした独自のデザインを生み出しました。 - 王宮と宗教建築の発展
王宮建築では、イスラムの装飾技術を活かした華麗なデザインが採用され、教会建築ではレンガ造りの鐘楼が特徴的な要素となりました。
主要な景観と特徴
アラゴンのムデハル様式の建築には、イスラム建築とゴシック建築の融合を伝える建造物が数多く残されています。
- テルエル大聖堂の塔とドーム
ムデハル様式の鐘楼と装飾が施されたドームが特徴的です。 - アルハフェリア宮殿
イスラム建築の影響を受けた王宮で、ムデハル様式の装飾が施されています。 - トベドの教会
レンガ造りの壁面に幾何学模様の装飾が施された典型的なムデハル建築です。
文化的価値と遺産保護
アラゴンのムデハル様式の建築は、スペインの歴史的な建築様式の発展を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。
ユネスコの世界遺産登録後、スペイン政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復や景観の維持管理が強化され、ムデハル様式の価値を維持するための取り組みが行われています。
現代における意義
アラゴンのムデハル様式の建築は、宗教的・文化的な価値と歴史的な建築の伝統を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、イスラム建築とゴシック建築の融合や、スペインの歴史を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、スペインの歴史と建築文化の融合を学びながら、壮大な景観と地域の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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