ディエゴ・デルソ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | イラン・イスラム国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2004年 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻22p |
| 英文タイトル | Pasargadae |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
パサルガダエとは
アケメネス朝最初の首都
パサルガダエは、イラン南西部のファールス州に位置する古代都市遺跡であり、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、アケメネス朝ペルシア帝国の初代王であるキュロス2世によって建設された最初の王都であり、ペルシア文明の発展を象徴する貴重な考古学遺産として高く評価されています。
地理と歴史的背景
パサルガダエは、ペルシア帝国の発祥地であり、紀元前6世紀にキュロス2世によって建設されました。この都市は、ペルシアの政治的・文化的中心地として機能し、後のアケメネス朝の都市計画に影響を与えました。
- キュロス2世の統治と都市建設
紀元前546年頃、キュロス2世はメディア王国を征服し、ペルシア帝国を築きました。その際、パサルガダエを王都として整備しました。 - ペルシア式庭園の起源
パサルガダエには、ペルシア式庭園「チャハル・バーグ」の最古の例が確認されており、後のイスラム庭園にも影響を与えました。 - 王宮と行政施設の配置
都市内には王宮、謁見の間、門、要塞などが整備され、ペルシア帝国の統治機構の基盤となりました。
主要な景観と特徴
パサルガダエには、アケメネス朝の建築技術と芸術の粋を集めた壮麗な遺構が点在しています。
- キュロス2世の墓
パサルガダエで最も象徴的な建造物であり、シンプルながらも威厳のある石造りの墓が特徴です。 - タル・エ・タフト(要塞化されたテラス)
都市の防衛拠点として機能し、王宮を守る役割を果たしました。 - 王宮と謁見の間
ペルシア帝国の統治の中心として使用され、壮麗な柱廊と装飾が施されています。
文化的価値と遺産保護
パサルガダエは、ペルシア文明の政治・文化・芸術の中心地として極めて重要な遺産として、世界的に認識されています。
ユネスコの世界遺産登録後、イラン政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、遺跡の保存と観光管理が強化され、持続可能な遺産保護が行われています。
現代における意義
パサルガダエは、古代ペルシア文明の歴史と文化を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、王権の象徴としての役割や、持続可能な遺産保護の重要性を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺跡を訪れることで、イランの壮大な歴史と文化の価値を体験しながら、古代文明の遺産について考える機会を得ることができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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