ドッセマン, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | トルコ共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1988年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻26p |
| 英文タイトル | Xanthos-Letoon |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
クサントスとレトーンとは
ギリシャ神話に彩られた古代都市
クサントス-レトーンは、トルコ南西部に位置する古代リュキアの首都クサントスと、その宗教的中心地であったレトーンからなる考古学的遺跡群であり、1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、リュキア文明の独自性と、ギリシャ・ローマ文化との融合を示す貴重な遺産として高く評価されています。
地理と歴史的背景
クサントス-レトーンは、アナトリア半島南西部のアンタルヤ県とムーラ県にまたがる地域に位置し、鉄器時代のリュキア文明の中心地として栄えました。
- リュキア王国の首都クサントス
クサントスはリュキアの政治・軍事の中心地であり、独自の埋葬習慣や碑文が残されています。 - 宗教的中心地レトーン
レトーンは、ギリシャ神話の女神レートーに捧げられた聖域であり、古代ギリシャ語、リュキア語、アラム語の三か国語で書かれた碑文が発見されています。 - ギリシャ・ローマ時代の影響
ヘレニズム時代やローマ時代に改築され、劇場や神殿などの建築物が残されています。
主要な景観と特徴
クサントス-レトーンには、リュキア文明の建築技術と文化的融合を示す貴重な遺構が点在しています。
- 岩を切り出した墓
柱の上部に墓を置く独特の埋葬習慣が見られ、ハリカルナッソスの霊廟にも影響を与えました。 - 碑文と石柱
リュキア語で書かれた碑文が多数発見され、リュキア人の歴史と言語の理解に貢献しています。 - 劇場と神殿
ローマ時代の劇場やビザンチン時代の教会跡が残り、異なる時代の文化が融合しています。
文化的価値と遺産保護
クサントス-レトーンは、リュキア文明の発展とギリシャ・ローマ文化の影響を示す重要な遺産として、世界的に認識されています。
ユネスコの世界遺産登録後、トルコ政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、碑文の保存と遺跡の維持が重視され、持続可能な遺産保護が行われています。
現代における意義
クサントス-レトーンは、古代リュキア文明の歴史と文化を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、異文化の融合や、持続可能な遺産保護の重要性を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺跡を訪れることで、トルコの壮大な歴史と文化の価値を体験しながら、古代文明の遺産について考える機会を得ることができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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