【世界遺産探訪】甲骨文字が語る古代中国の謎!殷墟を巡る歴史の旅

殷墟
中華人民共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2006年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻37p
英文タイトルYin Xu

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

皆さん、こんにちは!「世界遺産を巡る旅」へようこそ。今回ご紹介するのは、古代中国の栄光と神秘が息づく場所、殷墟(いんきょ)です。河南省安陽市に位置するこの遺跡は、中国史上初めて実在が確認された王朝、殷(商)王朝の最後の都であり、漢字のルーツである甲骨文字が大量に発見された場所として世界的に知られています。

目次

幻の王朝から確かな歴史へ

殷王朝は、中国の史書『史記』に記されていましたが、長く伝説上の王朝とされていました。しかし、20世紀初頭に安陽で甲骨文字が発見され、その後の大規模な発掘調査によって、殷王朝が実在したこと、そしてその高度な文明が明らかになりました。殷墟は、その殷王朝の最盛期を築いたとされる第19代の盤庚(はんこう)が遷都してから、約270年間にわたって都が置かれた場所です。

甲骨文字が解き明かす古代の生活

殷墟が世界的に重要なのは、何と言っても甲骨文字の発見にあります。これは、カメの甲羅や牛の肩甲骨に刻まれた文字で、当時の王が神や祖先に対して、天気、収穫、戦争、病気、出産など、あらゆる事柄について占った記録(卜辞)が残されています。

甲骨文字の魅力

漢字のルーツ: 現在使われている漢字の直接の祖先であり、約3,000字から4,000字が確認されています。そのうち、約1,000字は現代の漢字との関連が判明しており、漢字の歴史を約3,300年遡らせる証拠となりました。

生きた歴史書: 甲骨文字に刻まれた記録は、当時の社会制度、宗教、軍事、農業、天文など、多岐にわたる情報を含んでおり、当時の生活や文化を鮮やかに描き出しています。

壮大な王墓と青銅器文化の粋

殷墟からは、甲骨文字だけでなく、当時の高度な文明を示す多くの遺物が発掘されています。

殷墟の主な見どころ

殷墟博物苑: 発掘された宮殿や宗廟の基壇、車馬坑などが展示されており、当時の都の規模と壮大さを感じることができます。特に、祭祀に使われたとされる巨大な宗廟の跡は圧巻です。

婦好墓(ふこうぼ): 殷王朝第23代の武丁(ぶてい)王の后であり、軍事と祭祀を司った実在の人物「婦好(ふこう)」の墓です。この墓からは、青銅器、玉器、骨器、そして約1,600kgもの貴重な青銅器(司母辛鼎など)が大量に副葬品として発見され、当時の権力と富、そして青銅器文化のレベルの高さを示しています。彼女の墓は盗掘を免れており、当時の王族の墓の様子を知る上で非常に貴重な発見でした。

車馬坑(しゃばこう): 王や貴族の埋葬に際して、生きた馬や馬車が一緒に埋められた施設です。当時の葬送儀礼や、馬車の発達段階を知る上で重要な手がかりとなっています。

青銅器博物館: 殷墟から出土した膨大な青銅器が展示されています。特に、巨大な祭祀用の鼎(かなえ)である司母戊大方鼎(しぼぼだいほうてい)(現在は中国国家博物館所蔵、実物は北京にあります)に代表される青銅器は、その技術と芸術性の高さにおいて世界最高レベルと評価されています。

世界遺産としての価値

殷墟は、中国最古の文字である甲骨文字の発見地であること、そして古代中国の青銅器文化が極限に達した時代の都の姿を今に伝える場所として、その歴史的・文化的重要性が高く評価されています。2006年には、ユネスコ世界遺産に登録され、その価値は国際的にも認められました。

古代中国のロマンを感じる旅

殷墟を訪れることは、単に遺跡を見るだけでなく、約3,300年前の古代中国にタイムスリップし、文字が生まれた瞬間に立ち会うような、知的な興奮を味わう体験です。甲骨文字に刻まれた人々の営みや、壮大な青銅器から、遥か昔の文明の息吹を感じ取ることができるでしょう。

古代中国の謎とロマンに触れる旅へ、ぜひ殷墟を訪れてみてください!

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名称や概要がまだぼんやりしている方はショート動画、さらに詳しく理解を深めたい方は横動画を活用していただけると幸いです。

まだまだ本数が少ないですが、頑張って随時更新しております!

ショート動画なので全ての情報を紹介しているわけではありませんが、テキストの重要箇所を意識して作成しております。

コンセプトは覚えやすいように、ということを意識してます。

使い方はまずテキストをある程度読み込んだら、復習で動画を見ることで、よりイメージが出来たり知識として定着させることを狙っています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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