| 国 | トルコ共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2014年 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ) |
| その他の区分 | 文化的景観 |
| 公式テキストページ | 中巻45p |
| 英文タイトル | Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
トルコのエーゲ海地方、険しい丘の上にそびえる古代都市の遺跡があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されている「ペルガモンとその周辺:様々な時代からなる文化的景観」です。ヘレニズム時代の壮麗なアクロポリスから、ローマ時代の医療の中心地アスクレピエイオンまで、数々の時代と文化が織りなす壮大な歴史絵巻が、この地に息づいています。
アッタロス朝の栄光、そしてローマの繁栄
ペルガモンの歴史は古く、紀元前3世紀にアッタロス朝の首都として最盛期を迎えました。この王国は、政治、経済、そして特に文化と学術の中心地として、アテネやアレクサンドリアと並び称されるほどの繁栄を誇りました。世界最大級の図書館を擁し、羊皮紙(パーチメント)発祥の地としても知られています。
その後、ローマ帝国の属州となり、その支配下でも都市は発展を続けました。特に医療の神アスクレピオスを祀るアスクレピエイオンは、古代世界で最も有名な医療センターの一つとして、遠方からも多くの人々が治療や静養のために訪れました。
しかし、西ローマ帝国の衰退とともにペルガモンも徐々に力を失い、その輝きは土の下に埋もれていきました。
見どころハイライト:ヘレニズムとローマが息づく丘と谷
ペルガモンは、大きく分けて丘の上のアクロポリス、丘のふもとの下部都市、そしてそのさらに南に位置するアスクレピエイオンの3つのエリアに分かれています。
アクロポリス:ヘレニズムの壮麗さを体感
急峻な丘の頂に築かれたアクロポリスは、ペルガモンの中心であり、その壮大さに圧倒されます。
大劇場(Great Theatre)

世界で最も急勾配な古代劇場の一つで、約1万人を収容できたとされています。この劇場からは、眼下に広がる谷と遠くの山々まで見渡せる、息をのむような絶景が広がります。当時の観客が、この場所で演劇を楽しんだであろう光景を想像してみてください。
図書館跡
かつて20万冊もの巻物が収蔵されていたとされる、古代世界有数の図書館の跡です。現在は基礎部分しか残っていませんが、その広大さから、かつての知の殿堂の姿を偲ばせます。
トラヤヌス神殿(Temple of Trajan)
ローマ皇帝トラヤヌスに捧げられた神殿で、ペルガモンに残る数少ないローマ建築の代表例です。再建された柱が美しくそびえ立ち、アクロポリスからの眺めも素晴らしいです。
ディオニュソス神殿跡(Temple of Dionysus)
劇場の入り口に位置し、ワインと演劇の神ディオニュソスを祀った神殿です。美しいイオニア式の柱が特徴的でした。
アスクレピエイオン:古代医療の中心地
アクロポリスの南西に位置するアスクレピエイオンは、古代の医療センターであり、静養施設でした。
聖なる泉(Sacred Spring)
アスクレピエイオンの中心にある泉で、治療のために使われたとされています。その水は今も湧き出ており、訪れる人々に癒しを与えています。
円形劇場(Theatre)
アスクレピエイオン内の小さな劇場で、患者たちが娯楽を楽しんだり、医術に関する講義が行われたりしたと考えられています。
プロピュライア(Propylaea)
アスクレピエイオンの入り口にある、壮麗な門です。かつてはこの門をくぐり、多くの人々が治療と癒しを求めてやって来ました。
治療室跡や宿舎跡
患者が滞在し、治療を受けたであろう部屋の跡が残っています。夢診断や水治療など、当時の進んだ医療を垣間見ることができます。
ペルガモン観光のヒント
アクセス: イズミルからバスで約2時間、またはクシャダスなどからの日帰りツアーに参加するのが便利です。アクロポリスへはケーブルカーで上ることができます。
ベストシーズン: 春(4月~6月)か秋(9月~10月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は非常に暑くなるため、水分補給と日差し対策をしっかりしましょう。
時間: アクロポリスとアスクレピエイオンの両方をじっくり見学するなら、最低でも半日から1日を確保することをおすすめします。
ペルガモンとその周辺は、単なる古代都市の遺跡ではありません。そこには、ヘレニズム時代の栄光と、ローマ帝国の繁栄、そして古代人の知恵と信仰が息づいています。壮大な歴史の舞台で、古代の息吹を肌で感じてみませんか?
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