| 国 | イラン・イスラム共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2005年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻48p |
| 英文タイトル | Soltaniyeh |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
イラン北西部、ゾットの平原にそびえ立つ巨大なドーム。それが、モンゴル帝国のイルハン朝が築いた幻の都、ソルターニーイェの遺跡です。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの地は、14世紀にモンゴル王族の夏の首都として栄え、イスラム建築史における重要な節目を象徴する場所です。特に、世界最古の二重ドーム建築としても知られるオルジェイトゥ廟は、その壮大なスケールと技術的な革新性で、今もなお人々を驚かせています。
モンゴルとイスラム文化が融合した都
ソルターニーイェは、1302年から1312年にかけて、イルハン朝の第8代君主であるオルジェイトゥによって建設されました。彼は、この地を新たな首都として、イランの高原に壮大な都市を築き上げました。ソルターニーイェは、モンゴル支配とイスラム文化が融合した独自の様式を持ち、最盛期には人口10万人を擁する大都市であったと推定されています。
しかし、オルジェイトゥの死後、都は急速に衰退し、やがて放棄されました。そのため、オルジェイトゥ廟は、モンゴル時代の建築技術とイスラム建築の装飾が融合した、非常に貴重な遺構として残されています。
見どころハイライト:青いドームの壮麗な廟
ソルターニーイェの遺跡の中心は、何といってもオルジェイトゥ廟です。
オルジェイトゥ廟(Gonbad-e Soltaniyeh)
高さ約50メートル、直径約25メートルを誇る巨大な八角形のドーム建築です。その外観は、見事なトルコブルーのタイルで覆われており、遠くからでもその存在感を放っています。このドームは、世界最古の二重ドームであると言われており、後のイスラム建築、特にイタリア・ルネサンス建築のドームにも影響を与えたと考えられています。その技術的な完成度の高さは、当時の建築家たちの卓越した能力を物語っています。
内部の装飾
廟の内部に一歩足を踏み入れると、その華麗な装飾に目を奪われます。緻密な漆喰のレリーフ、美しい幾何学模様のタイル、そしてカリグラフィー(書道)で飾られた壁面は、イスラム芸術の粋を集めたものです。特に、イスラム教の預言者であるムハンマドのカリグラフィーが施された壁は必見です。
ミナレット
ドームの周囲には、八角形の各頂点に小さなミナレット(尖塔)が建てられていました。その一部は崩壊していますが、かつてはドームとミナレットが一体となって、壮麗な姿を見せていたことが想像できます。
ソルターニーイェ観光のヒント
アクセス: イラン北西部のザンジャーン州に位置し、テヘランから車で約4時間、ザンジャーンからは約40分の距離です。公共交通機関は限られているため、レンタカーを借りるか、現地のタクシーをチャーターするのが一般的です。
ベストシーズン: 春(4月~6月)か秋(9月~11月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は日差しが強く、冬は寒さが厳しくなります。
時間: 遺跡はオルジェイトゥ廟が中心となるため、見学には1~2時間程度で十分です。
服装: イスラム教の国ですので、特に女性は肌の露出の少ない服装を心がけ、スカーフなどで髪を覆うことが求められます。
ソルターニーイェは、モンゴル支配の歴史、そしてイスラム建築の発展を肌で感じられる、特別な場所です。草原の中にそびえる青いドームは、訪れる人々に静かな感動を与えてくれるでしょう。イランを訪れた際には、ぜひこの壮麗な世界遺産を体験してみてください。
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